アサヒビール大山崎山荘美術館♪ 1 本館 | 菅原初代オフィシャルブログ「魔女菅原のブログ」

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eeeeee

あっはっはあ!!きょうもウザい「♪」だらけのタイトル連発で

ごめんね(笑)。


さて、シャルルさん、みゆきてぃさんと一緒にアサヒビール大山崎山荘美術館まで、


駅からタクシーできましたよん。だって降水確率100%でしたからねー。



アサヒビール大山崎山荘美術館公式HP




ものすごい坂道で、美術館の無料送迎バスはあるのですが、


12時台は1本もないんですよ(笑)。



でも、待ってられないし、雨だし、ということでタクシーで。


たぶん、ワンメーターくらいです。お出でになる方の参考までに…。




そのまえに、この山崎って、サントリー山崎の工場もあるんですね。


美術館とは逆方向に行くんですが、今度もしまた来られたら、


そちらももれなくチェックしたいと思ったさいきん、とみに酒飲みの菅たんです。


(はっはっはー暴露しちゃいました。っても大した量ではないのですが…)


こちらのトンネルは、琅玕洞という名前で、


やはり大山崎山荘を設計し建てた加賀正太郎氏の

設計になるものです。


琅玕というのは、中国語で青々した美しい竹の美称であるとともに、

緑色の美しい石のことでもあるそうです。


このトンネルをくぐりぬけて、緑色の宝石のような

私の庭へどうぞ、という加賀正太郎氏のおもてなしの

心を感じます。



(って、帰宅してから調べたのですが)



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タクシーもここから先ははいれません。


このトンネルがすでにして趣がありますでしょう。


レンガ造りで重厚な…。


ここからすでに、美術展なのだと思いましたねー。





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大山崎山荘の庭は、あいにくの雨でしたが、


かえって緑が冴え冴えとして、緑色の光がふんわり

ひろがっているようでした。


本館へ向かう途中に無料のロッカールームがありますので、


荷物の多い方、旅人の方はこちらをご利用なさると楽ですよー。



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重厚な傾斜のはっきりした屋根の建物は、


イギリスのチューダー様式を参考にしたといわれている、


と、「サライ増刊 旅サライ」


(なんか旅サラダと間違えてしまうのは私だけでしょうか)


にはあったのですが、



館内のヴィデオだったか、解説には、


明治の実業家であり、芸術運動に深い理解を示した加賀正太郎が


イギリスの炭鉱夫の家をモデルとした、とありましたよ。


どっちなんでしょう。おなじことなのかな?


この急勾配の切り妻屋根がチューダー様式の

特徴なのだと思いますが、


さて、どちらでしょうか。



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黒っぽい、重厚な建物と緑がよく映えます。




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館内は撮影禁止ですが、テラスのカフェやバス・ルームから

見える池だけは撮影してよいとのことで、


ぱちり。


ちょうど、2階に上がってすぐのところにある、


大きな時計はオルゴール付きで、12時になると

その月ごとの曲を奏でてくれます。


時計自体も、硝子にオリーブの輪飾りと竪琴をもった

女神が描かれていて、


すてきでした。



展示されていたものの中で、おっとーと思わされたものは、



ウィリアム・モリスの印刷になるページが新聞のページくらいは

ありそうな、巨大な書物。


「チョーサー著作集」、ケルムスコットプレス刊本です。



ウィリアム・モリスのプリントがすきなので、こんなところで

出会えるとはーという感じでした。



ウィリアム・モリスは、「アーツ・クラフト運動」を展開したひとりですが、


世の中でいちばんうつくしいものは、


「本」と「すまい(家)」である、と言っていたそうです。



このあたりの考え方は、日本で盛んだった、


民藝運動に相通じるものがあると思います。



私は絵がすきで、美術全般となるとあまり…なのですが、


「山本為三郎コレクション」の部屋にあった、「釉薬の魔術師」と

よばれた「河井寛次郎」の焼きものにはなぜかひきつけられて

しまいました。


なんと(ってことはないが)島根県安来市の出身です。



民藝運動にかかわったアーティストには、


陶芸の河井寛次郎のほかにも、


濱田庄司・バーナード・リーチ


(今回バーナード・リーチの


「ガレナ釉薬筒描きグリフィン図」の大皿が

なかでもよかったです)


染色家の芹沢硅介などがいますが…



はっきりいってほんとうに疎い方面でしてあせる



でも、今回こちらの展示をみるなかで、



民藝運動について、焼きものについて、すこしだけ

知識が増えたのはうれしいことでした。


知らなくても美術を楽しめますが、


知識の蓄積が深い理解につながっていくと思うわけで…。




今回の企画展のタイトルは、


「美しきカントリーライフ~理想郷への回帰と旅だち」


で、コローやミレーなどのバルビゾン派の展示もあり、


通常の展示や、山荘内の燭台や踊り場のステンドグラス、

重厚な家具や内装のデザインなどから、



暮らしのなかに美を見出し、それを大切にすることへの

強い意志と希求を感じましたねー。


よく、ミステリーで「嵐の山荘」というのが出てきますが、


山荘のもつ閉塞感よりむしろ、わずらわしい文明社会から

切り離されて、静かで自然のうつくしい場所で


自分の美とするものに囲まれて、心豊かに暮らすことって、

なんてうらやましいんだ!


と勝手に思ってしまいました。



あー、あの山荘に暮らせたらなあ…。



この本館はもちろん、改修など手は入っていると思いますが、

なかの時計やランプなど日常品にいたるまで、


設計者でもある加賀正太郎がデザインし、作ったものだそうです。



まるで…


「暮らしの手帖」の花森安治や、


「ひまわり」の中原淳一みたいな思想を感じるなあ。


(以上はすべて私個人の偏った見方でした)