不潔が怖い 強迫性障害者の手記 | 菅原初代オフィシャルブログ「魔女菅原のブログ」

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不潔が怖い 強迫性障害者の手記

花木葉子(星和書店)


作者は1965年生まれの女性。

私は63年生まれなので、同世代なのですが、


無精で片づけよりも本を読んだりブログを書いたり、
息子とじゃれたり無駄な長風呂を励行したりするほうが
すきな私には目からうろこでした目



いままで、私がだらしないことをすごくきつい言い方で
非難する人がいたなあと思いだして、


もしかしたら、その人も苦しかったのかも…と思い当たり、

ほんとうに世の中はいろんな人がいるんだなーと思わせられたのでした。


みなさんは、きれい好き、不潔恐怖症と聞いたらどんなひとを想像しますか?


お掃除がすきで、デスクワークの人だったら、率先してみんなの机を拭いておくとか、
汚れているところを見つけたらすぐに掃除するとか…。



そんでもって、外見的にも清楚なおしゃれさん、という感じで、
お化粧も控え目ではあってもきちっとしていて…。



でも、この花木さんは不潔が怖いあまり、汚れているものに自分の手を触れされるのが怖いのです。

だって、化粧もおしゃれも「汚れること」だという感覚なんです…。


さらに、会社内で清掃スタッフの方とすれ違うのさえ恐怖なのです。
それはかなり失礼な感覚じゃないか、と思ってしまうのは私がふつうの
ひとだからなのでしょう。花木さんも、当時の自分を振り返り、
なんて失礼だったのだろう、と後悔を述べています。



一度、トイレの工事があり、便器を持ってエレベーターに乗っている
作業員の方に、

「遠慮してください!」ときつい言葉を投げかけたこともあったそうです。


清潔な世界の住人は、世の中のすべてが不潔に見えて、周りがみな敵に
見えるのでしょう…。



編集者の仕事を辞めたあとも、花木さんはさまざまな仕事を求めては、
「不潔な環境」に疲れてやめてしまいます。


ひどいときは、外から帰ってきてお風呂が終わるまで数時間を
要する生活…外は不潔であり、不潔なものを家に持ち込むわけには
行かないから。


当然外出が苦痛になり、ひきこもりになってしまうのですが…。


この本が出版された2005年当時、花木さんはひきこもり状態から、
すこしずつ病気をコントロールしようと努めているところだったようです。



片づけられない私もビョーキですが、きれい好きも過ぎればビョーキ。




人類みなビョーキ、地球は大きなホスピタル。


これが私の信条のひとつです(笑)。