2010年春の女王戦 14 1回戦! | 菅原初代オフィシャルブログ「魔女菅原のブログ」

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eeeeee

国内戦4試合で5人を落とす。


いままでは、8人のうち3人が落ちて、
海外に行ける選手の方が多かったのですが、


一路京都へ向かうゴーゴーウェスト、な大食い王の旅は、
今回けっこうハードでした。




ハードだったのは、9人中5人が国内で落とされる、
という内容もですが、


朝は5時集合、というスケジュール。

もちろん、ロケバスの中はでみんな

眠りこけていましたが…。





でも高速に入って、あたりが第一試合の場所へ向かいはじめたあたりから、
俄然、騒然。


もっぱら食材はなにか?ですけどね。




静岡、沼津、と聞いても私はあまりピンと来なかったのですが、


「沼津には黒おでん、というのがありますよー」



と三宅さんが言って、おでんだったらいいかなあ、と思っていたら、

着いたのは漁港でした。


青森に住んでいたことのある私には、懐かしい潮の香り。というか、

すでにしてあの独特の香りがしていたんですけどじつは。




やだなあ。



あれじゃありませんように。


漁港のお兄さんが、食材発表に駆り出され、

「食材はこれでイイか?」

と、じらすこともなく、まっすぐにイカを指差した時、

(イクナイ!)

と思った私でした。


じつは、漁港に着いた瞬間から、なぜか、頭上30cmくらいのころに、
まっ白なイカが点滅していた感じでした(笑)。やーねー。


イカかあ、やだなーと思ったものの、心配なのは自分のことじゃなくて、

顎力が弱い三宅さんのことでした。


(でも、でも大丈夫。三宅さんはなんといっても、
大食い王以外でも、修羅場を潜り抜けてきたんだから。


というわけで、一回戦はイカ。



ちなみに、私はイカはきらいじゃありません。



生臭いイカがきらいなだけです。このイカの丸焼きは、


お茶につけてあるだけあって、生臭さはなく、

肉厚で弾力があって、手でちぎりやすかった(笑)。




今回、録画をみてはじめて知りましたが、


私以外のみなさんが、イカにかぶりついていたのが
印象的でした。


なんで?


手で裂いた方が早く、上品にたべられるんじゃんねー。



手と口は別々の器官なんだから、同時に使えるところは
遣った方が、効率いくね?


って思っていたんですが、


三宅さんにそのときのことをちょっと聞いたら、


あの時、最初の10分ほどは私とほぼ同じペースでたべていた
三宅さんでしたが、もともと顎が弱いところに持ってきて、


他の選手たちの猛烈な追い上げに脅かされ、


三宅さんのマネージャーがじつは同行していて、


三宅さんに、


「手でちぎって、手でちぎって!」というアクションをしていたのでしたが、



「そんなことしてたら、遅くなっちゃうじゃん!」


と、焦っていた三宅さんには届かなかったようでした。


今回、山口さんのおうちでの大食いパーティであらためて、
その時のことを聞いて、

また、予選第2戦でのあの落ち着いた食べ方との落差について
話したのですが、

その差はなにか、と言ったら、


「心の余裕」

ではなかったでしょうか。


三宅さんは今回、タレントが自分の宣伝効果をねらって
大食い王に出る、と見られたくないと思っていて、


けっこう頑張って用意していたのでした。


そのことはあまりだれも知らないことですが…。



すくなくとも、容量勝負では勝ちぬける
胃袋でこの女王戦に臨んだのでした。




だからこそ、東京第一代表になれなくても、


第二代表の焼きカレーでは、僅差で負けたとはいえ、



食べ方に余裕があり、そこを評価されて推薦枠になった
わけですが…。


ところが第一回戦はイカです。


しかも徐々に追い抜かれてしまい、テレビやイベントの仕事で
それなりに大食いをしていたと言っても、



こういう試合から離れて久しかった三宅さんにはたぶん、
どうしていいのか分からなかった。


2007年の春の女王戦で、2回戦のお汁粉でお汁粉の熱さと、
外気の冷たさの落差のために手が吊って、箸も持てなくなったとき、



それでも落ち着いて状況を立て直した三宅さんでしたが、

今回は完全に度を失っていたのでしょう。


マネージャーの大西さんは、選手たち全体を見渡して、
イカを割いては口に運び、その間に次のイカを割く、といった



私のやり方がいちばん、効率がいいと気づき、

三宅さんにそれを必死で伝えていたのですが…。


勝負の世界から離れていたことと、


顎力への極端すぎるほどの自信のなさから、


(そこまで弱いとは思えないのですが、なんどか

顎力のなさで苦い思いを味わった三宅さんには、


顎力、は、致命的な欠点として映っているのでしょう)




つまり、三宅さんが負けたのは、自分自身に、でした。


それがいちばんきついことだと思いますが…。




ところで、あのマヨネーズですが、全然美味しくなかった!!


とじつは大不評(笑)。



基本的に、調味料はあまり使わないで素材の味をあじわいたい

タイプなんですが、イカのぱさつきをマヨネーズでカバーしたら、


のど通りがよくなるかなーと思って、くねくねと絞り出して見たら、


これが…Σ(・ω・ノ)ノ!。


コレステロールゼロ、だったかカロリーハーフだったなー。それの

辛しマヨネーズあせる



ふつうのマヨネーズでいいですから…o(TωT )。




ところでこの試合、次の試合で私を苦しめた(おおげさ?)
ものは、特定の選手でも食材でもありません。


テーブルの配置、でした。


これも4コマ漫画にしようとして、やっぱりうまくイカなかったのですが、


9人からはじまった戦いですから、


中央には私が座ることになってしまいますよね、やっぱり。


ところが、テーブルを2つならべて、そこに9人を配置すると、

私はテーブルとテーブルの間の、脚が2つあるところに座ることに
なってしまいます。

これが、


いずい。


だって。


脚をおっぴろげて座ることになるんですよ、みなさん。

いくら子供を産んだからって、股をひらいて座るのって
生理的にやじゃないですか。



こんなことが気になって勝負に集中できないのははんかくさいんでないかい、
と思って、スタッフの方に、なんとかならんか?と聞いたら、

なんともならんっしょーということでした。


テーブルの脚問題は、選手の人数が奇数のときだけ、
中央(今回は私)に座るひとにだけ起こる問題なので、

けっこうおざなりにされていますが、


1、2、4、5回戦と今回は多すぎました…。でもじつは

脚問題がない3回戦だけが2位だったんで、勝敗には関係ないんですが。



ここでの戦いで気になっていたのは、

佐藤さんが私と堂々わたり合ったことではありません。

顎力はむしろ、佐藤さんの独壇場ですし、ここはまず、
佐藤さんの見せ場、くらいに思っていました。

私が、おやっ?と思っていたのは、


左隣に配置されていて、それなりに力を認められていたにも関わらず、
まるっきり揮わない梅村さんのことでした。


イカは私とともども、タイでけっこうレアなイカをたべたから、
そのトラウマがあるのかなーと、

ここでは思っていたのですが…。



こうして、三宅さんとも短い間の旅でお別れすることになってしまいました。


ロケバスに戻ると、三宅さんの新曲が流れていました。

もし、三宅さんが勝ち残っていたら、このロケバスでオンザステージの
予定だった、と、ディレクターが言っていて、

ますます、

しょぼーん、な私でした。



いちばんショックなのは三宅さん自身と分かっていても、

2007年の女王戦仲間が次々消えてしまい、ふと、


次は甘いものでも出るんじゃね?という不吉な予感に襲われ、
前回のお汁粉勝負を脳内で再生してブルーになった私でした…。


番組のテーマ「進化」に合わせて言えば、


つぎにガラパゴス諸島に「ご帰宅」する、進化から取り残された

大イグアナは自分じゃないか、と。



脳内では、萩尾望都の「イグアナの娘」のワンシーンがどーんと

迫ってきていました…(つづく)。