会期: 2009年9月16日ー10月12日
日本橋高島屋8階ホール。
日本橋、って駅があるのかと思っていましたが、
東京駅ナカをちょっと歩いて地上にでればすぐじゃないですかー。
さてさて、この高島屋美術展でがっかりだったことを、
先に書いちゃいましょう。
ふつー、美術展にいくと、A3二つ折りの出品リストを
くれますよね、会場入り口で。
が。
なかっただ∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
図録を買わなくても、出品リストに
書き込んだ自分のメモを見て、
あとで、あー、あれよかったなー
とか、思い出すのを楽しみにしているのにさ。
でも、クリムトのこの絵に会えたので、
来てよかった(・∀・)。
「パラス・アテナ」
パラスアテナはギリシア神話で知恵と戦いの守護神とされる。
クリムトが、金色をふんだんに使った独自の画風をうちたてた頃の作品である。
75cm×75cm、1898年。
これは、きのう健康診断をうけにいった病院の待合室に置いてあった、
「サライ」に出ていた解説ですが、
私がまっさきに気づいたのは、女神の胸元の、「べっかんこー」でした。
この挑発的な「べっかんこー」はもちろん、美術界の権威に対する挑発なのだと、
美術展の解説にありました。
が、私はもちろん、
「まほーのちからだーまほーのちからだー♪」
と、心の中で口ずさみ、軽くクリムトさんに親近感をおぼえたんでした。
クリムトの絵のなかで、これがいちばんすきかもしれません。
女神の背景には、ギリシアの遺跡にでもありそうな壁画が描かれ、
女神の右手には、両腕をひろげた裸身の女性が。
みればみるほど、意味ありげな絵ですが、
女神の青ざめた、この世のものとは思われない、幽界のもののような
表情にひきつけられてしまいます。
