もちろん、最強フードファイターの山本卓弥さんですとも。
年はお若いですが、その実力、折り目正しさ、
控えめだけれど、勝負になると激しく燃えるすがた、
すべてを尊敬してやまない、先達です。
大阪に帰省なさっている山本さんから、
「僕の一番のおすすめです」というお菓子を
頂きました。
京都菓子司、満月(おお!その名も満月かい!)の阿闍梨餅。
ほんとうはもっと、趣のあるオリーブグリーンなのですが…
阿闍梨とは位の高い僧侶のことですが、
とくべつなお菓子なので、懐紙をつかって。
懐紙は京都細見美術館の若冲の
絵、伏見人形。
この組み合わせの妙だけで、うれしくて、
笑みがこぼれますが…
おわかりになりますか?
もちもちとした皮と、粒あんと、中に包まれた餅がいっしょに
伸びております。
こんな食感ははじめてです。
小豆のお菓子がすきな私ですが、丹波大納言小豆の粒あんは
やさしい甘みでした。さすが山本さんのおすすめお菓子。
賞味期限が短いから早めに、という山本さんからの
メールを肝に銘じつつ(山本さんのアドバイスはすべて
肝に銘じますとも)、
しかし、お菓子の栞の、
「かたくなりましたら、オーブンまたは遠火であぶるか、薄衣でさっと
揚げて頂くとまた、格別の風味がございます」にも心ひかれる(笑)。
賞味期限23日まで、大切に味わっていただきます。
山本さん、ありがとうございます。





