ブログネタに、鯛焼きのお題が出て、
東海林さだおさんの文章を読みたくなりまして。
実家の本小屋から取り出して来ました。
鯛焼きの魅力は、案外、このしんなりの魅力なのかもしれない。
"ゆるめ"の魅力と言ってもよい。
分厚い皮が、カリカリではなくしんなりゆるめ。
中のアンコも心もちゆるめ。全体がボッテリしんなりプックリゆるめ。
ゆるめの皮のニッチャリ感。
ゆるめのアンコのユルユル感。
…うわー。舌や頬の内側があの感触を呼び覚ましてしまいました(>_<)。
はたして私はあの鯛焼きブログネタを自分の言葉で書けるでしょうか。
しかも。
鯛焼きは、皮とアンコが対等に勝負して、最後のところで皮がひき下がる。
皮がアンコに勝ちを譲る。
一番最後に残るのは、甘いアズキのアンコの味である。
あー。
夏の終わりに、鯛焼きの雲がぽっかり浮かんで、
通っていきました。
