赤とんぼ 野坂昭如少年兵で思い出すのは、高1の現代国語でやった野坂昭如の「赤とんぼ」。エリート隊員の特攻とは違って、おぼつかない一人乗り飛行機赤とんぼ。しかし自らの命とひきかえに飛び立たなければならないのは同じです。名もなき花として、散華してゆく少年兵のかなしみは、彼と同い年だった当時より、いまの方が痛切に感じられます。声高に反戦をうたう小説ではないのですが、この日が来るたびに思い出してしまいます。