さっき、みつけた2年前の新聞への投稿記事です。
採用されなかったやつですが、よろしかったらどぞ。
「今朝、ベランダのブルーヘブンがようやく小さな蕾をつけた。
「天上の青」の名前そのままに、空にむかって高くたかく蔓を延ばしていく朝顔で、開花時期は遅いのである。
9年前にもこの朝顔の種を播いた。
どこに播いたかと言えば、当時通っていた職業訓練校の庭である。
旋盤をまわしたり、ドラフターに向かって図面を引く訓練の合間に、庭に出て水やりをしたり、雑草を引いたりしていた。就職への不安と技術習得への情熱のはざまで、確実に成長しつづける朝顔は私に未来への希望をみせてくれたと思う。
卒業間際になってようやく咲いた、ブルーヘブンは透明感のある、すっきりした青だった。9月の空によく映っていた。
あれからずいぶん長い年月が過ぎたような気もするけれども、朝顔の蕾を見つけた喜びは、あの頃と変わらない気がする。
朝顔の花がひらく日が待ち遠しい。きっとなにかいいことがありそうな、そんな期待をこめて蕾を数えてしまうのだった。」
懐かしい。
ポリテクセンターも懐かしいし、2年前の今頃の自分も懐かしい。
2007年7月27日の投稿だから、ちょうど2年前。
…「大食い王決定戦秋の男女混合戦」の東京予選前の投稿です。
あれから、いろいろあったなあ。
今年の朝顔はまだ花を咲かせていないけれど、
また何年かしたら、ああ、あのときは、あの朝顔を咲かせていたな、
と振り返るのかな。
花の姿が当時の自分に重なるって、しみじみしていいですよね。