自分流。  長与千種 | 菅原初代オフィシャルブログ「魔女菅原のブログ」

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大和書房 2002年発行

図書館から借りてきた本シリーズ、新章スタート(笑)。


1964年生まれの長与さんは、私とほぼ同世代です。


私の友達が熱狂的な女子プロレスファンで、

かつ、美少女好きで、大食いファンなのですが、

なにか共通項があるのか。


そんな彼女が好きだったのが、長与千種。

(美少女では原田知世、大食いでは赤阪尊子さんの

大ファンです)


女子プロレスをやるようにはみえない、おとなしい、

どことなく、さみしそうな微笑みが当時から

印象的だった。


さみしそうな笑顔、に見えていたんです、私には。

で、私は神取忍が好きなんですが、それはまた別の話。



…長与さんは子ども時代、親が保証倒れをして借金を背負いこみ、

返済のために、きょうだいはバラバラに、

親戚の家に預けられたのだそうです。


小学校5年生から、中学時代。


いちばんお腹がすく年頃じゃないですか(ノ_・。)。


遠慮してお代わりも言えず、小さくなってすごし、それから、

なぜ自分だけが、という思いから、長与さんは

自分の殻に閉じこもり、不登校になったりします。


お父さんが一家を呼び寄せて、

また一緒に暮らすようになった時、

その怒りは御馳走の並んだテーブルを

ひっくり返すほどの激しいものになっていた…


「こんなもん食えるか!」


大阪で雇われて働いているお母さんの姿を見て、

次第に長与さんは、

自分だけがなぜ、という気持ちから、

家族のために自分もがんばろう、という気持ちに

なっていく…


15歳で女子プロレスに入ったのは、

親に迷惑をかけたくない、

はやく自立したいという思いから。


苦労した分だけ、早く大人になったような長与さんですが、

実際は、他人とかかわることに苦手意識をもったまま、

大きくなってしまったのでした。


女子プロレスラーの書いた本、といえば、ライバルたちとの

死闘、トレーニング、前向きな言葉たち、などで綴られている

そんな気がしますが、


全く違う(笑)。


「私は、私がプロレスの世界で感じた苦しさや充実感や

学んだことを、あなたにも共有してほしかった。


プロレスなんて自分とは全然違う世界だからわかり合えない、

というのは間違いだと思うし、


決めつけないでほしい。


人間はそんなに簡単に特別にはなれないんだから。


耐えなければいけない苦しみ。


涙がでて止まらないくらいの悲しい気持ち。


自分の進むべき道がわからんくて頭を抱えてしまうこと。


人と向き合う時に感じるコミュニケーションの難しさ。


こういった感情は、誰でも持っているものでしょ?


私だってそうだし、この本を手に取ったあなただって

そうなんじゃないのかな。


……


もし、あなたがずっと「自分はダメだ」と思っていたり、

どうしようもなく落ち込んでいるなら、そういうときに

フッと思い出してほしい。


私が応援しているってことを。 」



女子プロレスファンではないかたも、

図書館にあったら(2002年刊行なので、流通はしていないかもです)

ぜひ手に取ってほしいです。


この本、当然スポーツの分類だったのですが、


YA(ヤングアダルト)コーナーにも一冊あったらいいのになーと

思った私です。