愛を読む人 2 | 菅原初代オフィシャルブログ「魔女菅原のブログ」

菅原初代オフィシャルブログ「魔女菅原のブログ」

菅原初代オフィシャルブログ「魔女菅原のブログ」

eeeeee

いま、銀コイン貯金箱(ステラおばさんのクッキー罐)を取り出して、

財布の100円と500円硬貨をチャリン!と入れたのですが、

「愛を読む人」の、

原作にはない終わり方のエピソードに、

古びた紅茶の罐が出てきたことを思い出しました。


ハンナが(たぶん刑務所の作業賃金で)貯めたお金がびっしり入っていました。

彼女はその罐を、かつての年下の恋人であり、

いまは弁護士のマイケルに託し、

ユダヤ人虐殺を生き延びた母娘に渡してほしい、と遺したのでした。

母はすでに歿く、娘はそのお金を受け取ることを、拒みます。

が、彼女も収容所で大切にしていた紅茶の罐の思い出を語り、


罐は受け取るわ、と。

お金は、ある団体へ寄附されることになるのですが、

この、マイケルと生き延びた娘(といっても50代にはなっているのですが)の場面には、

さまざまなものが込められていて、

それを象徴するのが古びた紅茶の罐であるのは、深いと思いました。

私が連想したのは、

ジュディス・カーの

「おちゃのじかんにきたトラ」でしたが。

彼女もまた、ナチのユダヤ人迫害を子供時代に経験しています。

…お茶の時間の記憶、飼い犬の毛、家族のリボンやボタン。