絲山秋子さんの文章には、「小説現代」に連載されていた『絲的メイソウ』で出会いました。
ユーモアがあって、ちょっと自虐的で、しかし健全な雰囲気が漂い、けっこう楽しみに読んでいたわけだ。
ら、「沖で待つ」で芥川賞受賞。
『ばかもの』にはアルコール依存症がリアルに描かれていて、ゾクリとしました。
飲酒しての運転、暴言や暴力で破壊される人との繋がり…
行き場のない思いが、アルコールへ向かわせる…
アルコール依存を描いたマンガも小説もいろいろ読みましたが、「行き場のない思い」がひどく腑に落ちたんでした。
物語の最後は苦さや痛みはあるのですが、暖かな力強い光景です。