副題が「向田邦子との二十年」。
図書館でいつもタイトルは見ていたんですが、1992年版でしたか。
17年蝉が地上に出るくらいの間、読もうかどうしようかと迷っていたわけだ。
向田邦子が台湾に出掛ける前に、漱石の『虞美人草』を松田優作の甲野さん、桃井かおりの藤尾で新春スペシャルドラマに脚色することになって、
向田さんのマンションに久世さんが二人を連れていったという。
桃井さんの藤尾かあ。
それから、鴎外の『雁』が好きだったという向田邦子。
エッセイや小説で見知った向田さんとも違う、久世さんのみた向田邦子。
嘘つきだった、と重ねて書きながら、その嘘がよかったと言っているようだ。
お正月の向田邦子スペシャル、好きだったな。