ふと思い出してしまったんです。
子どもの頃の夕暮れ時を、あいつにいつも泣かされていたっけと。
わが家には「雨戸」がありました。
どんなもんかご存じないかたのために、
説明しよう!
ガラス窓一枚分と同じ大きさの、木製の戸で、専用のレールの上を
走らせて、夕暮れ時になったら雨戸で家の窓を覆い、朝になったら
雨戸をあけて、朝の光を入れるわけだ。
サッシ窓がない時代の知恵ですかねー。
朝は祖父が開けていたんですけど、夕方閉めるのは子どもの仕事。
これがちょうどアニメの時間帯なんですよ。しくしく。
親には怒られるし、アニメは早く見たいし、焦ってテキトーに閉めると、
脱線事故で、庭に下りて雨戸を拾わなきゃならない。
まったく子ども泣かせの雨戸だった。
でも、雨戸をしまっておく小さな部屋があるんですが、その薄暗がりに節穴から
光が一条スーッとはいってきて、その光線をじっとみているのが好きだった、
そんな記憶もあるんですよね。
雨戸のある家に住んでいた方、いらっしゃいますか?