もうこんな時間ですね。
今日は一日空が真っ白でした。
生気のない、爪の半月みたいな白さ。
朝から夕方まで、ずっと。
少し春のような感じもありましたが、
また、少し寒くなるらしいのです。おおこわ。
今日も一日、干瓢を煮たり(大量に煮たので、
明日は卵とじにしてみましょうかね)、
『わたしのなかのあなた』ジョディ・ピコー (早川書房)を
読んだり。この本はけっこう分厚いのですが、
アナという少女は、白血病の姉のためのデザイナー・ベイビーとして遺伝子操作で
生まれてきて、ずっと姉ケイトのためにさまざまな犠牲を強いられて
きたのですが、13歳のある日、腎臓移植を拒否して裁判を起こした…という
物語です。
『ブラック・ジャック』にも、そんなような話があった気がします。
でも、まだ生まれてもいない赤ん坊が、兄を救うためのドナーとなる
だろう、と、嬉々として貧しい夫婦に伝えるブラック・ジャックに
当時も違和をおぼえたのでした。だって、その子の内臓は、その子の
ものじゃないか、って。
萩尾望都の『半神』のシャム双生児の姉妹のことも、思い出しましたねー。
ついでにいうと、倉橋由美子の『わたしのなかのかれへ』という、
初期エッセイ集のタイトルをも思い出したのでした。
いろいろ思い出すもんですね。年を喰ってるからね。
ではみなさま、明日もよろしかったら、お立ちよりください。
私は梅酒をちょっと飲んで、もう少し本を読んでから寝ようかと。
おやすみなさい。明日もいい一日でありますように。