少女スタイル手帖 宇山あゆみ著 (河出書房新社)
1969年生まれの作者の小さな宇宙ともいうべき、小さな可愛いものたち。
中でも、高橋真琴のイラストは懐かしかった。私も
高橋真琴のエンピツセットを持っていたし、あの緻密でロマンティックな
イラストが好きだったのだ。
それにしても、コレクターってすごいなあ。
私はコレクション癖というものは、小学生時代には人並みにあったんですが、
いまはかけらもないです。人が集めたものを覗いて、いいなあ、と、うっとりしている
方がたぶん、私には向いているのだろう。
小学校の頃集めていたのは、鳥の羽でした。
カラスや白鳥の羽根、雉の羽根(岩手の県鳥は雉なので、けっこうあちこちの
畑で見受けられます)、あたりまでは罪がない感じですが、
某公園に併設されていた孔雀の檻から、落ちていた孔雀の羽根をそーっと
もらってコレクションに加えたのは、いかがなものか。
その終焉は、けっこうあっけなかった。弟が焚き火に鳥の羽根をざざーっと投げ入れてしまって、
一瞬で燃え尽きた。
「なんでそんなことを!」と怒ったけど、にやにやしていました。
日頃おとなしい弟の暴挙だったので、母の叱り方もどことなく中途半端だったなあ。
なんか、悪魔が弟に憑依したかのような出来事でした。鳥の羽のコレクションという
発想がまずかったのか。
以来、コレクションらしきものとは無縁の人生です。
小学校の頃は、耳垢コレクターになりたかったんですけど、
あれって、わりにすぐ縮みませんか?大物が縮むのは、やはり、
もったいない気がする。
みなさんは、なにをコレクションしていますか?
