100%、1% 朱雀門 『甕のぞきの色』山岸凉子 (秋田文庫)所収の「朱雀門」には、32歳独身のイラストレーター、春秋子さんと、彼女を慕う姪千夏の物語です。芥川龍之介の「六の宮の姫君」を遠景に遣い、叔母と姪が、なにかしら殻を破ろうとする姿を描いています。春秋子と書いて、すずこと読ませるのは、作者である山岸凉子の分身でもあると思わせて興味深いです。北村薫さんの『六の宮の姫』も併せて読むのも…冬休み読書感想文に芥川龍之介と北村薫。どだ?