『この世でいちばん大事な「カネ」の話』
西原理恵子 理論社
西原理恵子さんの『毎日かあさん 5 黒潮家族編』
を手にとって、ふと、前の棚を見たら、この本がありました。
まだ読んだことのない本なので、パラパラ。
あ。
でも内容はすでに西原理恵子さんのエッセイやマンガで
知っているかも…
とはいえ、考えてみたら、私のようにずっと西原さんの
マンガやエッセイを読んでいる人ばっかりじゃないし。
西原さんのお母さんがお父さんに受けた
烈しい暴力は、あらためて文章で読むとくらくらします。
「女の子ものがたり」の中で、ぼこぼこにされたお母さんの
マンガはありましたが、それは、お母さんが必死の思いで
子どもたちのためのお金を守ろうとしたためだったのです。
西原さんのお母さんへの詫び状ともとれる、文章が続いて
ありました。
買おうか、買うまいか、迷っているうちに読み終わって
しまいました。私、立ち読みの達人です。本屋さんの敵(笑)。
でも。
やっぱり。
西原さんのマンガで読んだときの心臓をサクッと切られるような
ショックは、この本では薄められていたような気がします。
それはおそらく、西原さんの優しさだと思うのですが。