『哀愁の町に霧が降るのだ』 デカ盛カツどおん | 菅原初代オフィシャルブログ「魔女菅原のブログ」

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こんばんは。

テレビ東京系が見られない岩手っ子、菅たんです。


いいなー。さっきコメント欄に、テレビ始まったよーとあって、
羨ましかった。私もリアルタイムでみたいぞ。


それはともかく。

スーパーエッセイ、と銘打たれて出版された当時、
私も二十歳そこそこだったので、ちょうどシーナ青年たちと
同じくらいでした。


若い青年たちのわいわい楽しそうにくらす「克美荘」が羨ましかった。
眩しかった。


いちばん好きだったのは、当時出ていた上中下巻の、中巻。

なかでも、ある晴れた日に、河原に布団を干し大作戦を決行後、
仲間内で一番うまいカツ丼の店で、お昼をとろう、という、
単なる家事じゃんねーと言っては身も蓋もないが、そのイベントの
顛末がすきだった。


結局、カツ丼のお店はお休みだったんである。どうするどうするんだ!
と詰め寄られた木村くん。まあまてあわてるな、ということで。


大鍋一杯のご飯を炊いて、フライパンいっぱいに敷き詰めたカツ(これは
買ってきたような気がする)に玉ねぎをぶち込み、卵を溶き流して、
巨大カツ丼を作ってしまうんである。


ここのくだりの牧歌的な雰囲気が好きだったなー。


このあと、『銀座のカラス』『新橋烏森口青春篇』など、『哀愁の~』の
あともシーナ青年の物語はつづく。どんどこつづく。でも、この『哀愁の~』
がいちばん、切なくて好きでした。


椎名誠さんのSFが好きだという人もいるんですが、
私はこういった、エッセイ風小説に椎名さんの持ち味があるような気がします。