田辺聖子さんの『姥ざかり』(新潮文庫)シリーズに登場する、
すてきなシルバーレディ、歌子さん。
高校生のころ、歌子さんと出会ったのですが、こんなすてきなシルバーレディになりたい、
年を取るのもいいものだ、と、思った最初の人物ですね。
マニキュア液を塗るのではなくて、オリーブオイルを塗りこめて、鹿皮で磨く、という
美爪術にはあこがれました。いまは、ドラッグストアに爪磨きセットがありますから、
時々、磨いたりして、歌子さんのまねをしている菅たんです。
爪の形が悪いので、あんまりきれいな色のマニキュアを塗るのも気が引けますし。
形は悪いけど、血色はいいので磨き甲斐はありますよ(笑)。
歌子さんは船場のご寮さんですが、引退したとはいえ、3人の息子たちを
叱咤激励したり、その連れ合いのお嫁さんたちとバトルを繰り広げたり、
書道の先生をしたり、株をやったり、プロ野球を見ながら晩酌をしたり。
それこそ、おもしろく充実した日々を送っています。
田辺聖子さんのお母様がモデルだったそうです。
最近、やたら紫色の服ばっかり着るようになった私は、
歌子さんの影響をじんわりと受け続けているのかもしれません(笑)。