第5の男 どこにでもいる僕 高木ブー (朝日新聞社)
いかりや長介さんの『だめだこりゃ』はカッコイイ文章だったが、
高木ブーさんの文章は、いかりやさんの言葉を引用すれば、
「奥ゆかしい」というか「育ちがいい」。
高木ブーさんは、自らの位置づけを、「第5の男」と認めている。
地方営業など、移動の際は、いつも大きなバッグに、爪切りや耳かきなど、
他のメンバーが必要になりそうなものを、いっぱい詰めておく、
メンバーのお母さんみたいな存在だと、
自ら言っちゃっている。
リーダーのいかりや長介さんが怖いお父さんで。
ドリフがあれほど続いたのは、たぶん。
5人が、絶妙なバランスで支え合い、引き立て合っていたから。
いかりやさんは、お母さんを早くに亡くして、男手ひとつで育てられている。
高木ブーさんは、末っ子で、お父さん子。
加藤茶さんは女手一つで育った、たしか一人っ子。
志村さんと仲本さんはどうなんだろう?
なんとなく、仲本さんは次男という気がするんですが。
志村さんは、一人っ子か年の離れたきょうだいがいるような気がする。
いえ、根拠はないのですが。
それにしても、「第1の男」、いかりや長介さんと、
「第5の男」、高木ブーさんの本。
相互に補完しあっている、それこそがドリフだという気が、
しました。