変身願望 | 菅原初代オフィシャルブログ「魔女菅原のブログ」

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eeeeee

三宅さんが岡山県出身ということで、

岡山出身の作家を思い浮かべたりしましたが。


あ、大手饅頭情報を下さった伊集院薫さん

(もしやあなたは栗本薫さんファンですか?)

ありがとうございます。


幻のまんじゅうじゃなかったんですね。

今年中に賞味したいですわあ。


横溝正史。

私が中一のころ、もの凄いブームで、金田一耕介シリーズが

テレビドラマ化されてました。古谷一行、よかったなあ。


その横溝さんに、あまり有名じゃないんだけれども、


「山名耕作の不思議な生活」

という短篇がありまして。


角川文庫の『恐ろしき四月馬鹿』所収だったと思います。

もう30年以上前の記憶を頼りに書いているので、

記憶の差異はご容赦を。ってか教えて下さいね。


不思議な生活、とは、どういうものか。

ふだんは、異常なまでに貧乏生活をしている山名は、

その実、貯めたお金で、一年に一度、

まるっきりの別人、裕福でお洒落な紳士として生きるのを、

楽しみにしていたのであった。


だが、ある日、彼のこの楽しみを打ち破る出来事が…


中一の私は、この物語にえらく感銘をうけまして。

どうも、私の中にも、強烈な変身願望があったみたいで。


高校時代は、太宰治の、これもそれほど有名じゃない絶筆、


『グッド・バイ』の、


おしゃれで気障で見栄っ張りの主人公が、

女たちと手を切るのに利用してやろうと思った女にあこがれた。


ふだんは、担ぎ屋をやっているこの女は、ドロドロのモンペを穿いて、

まるで服装に無頓着だが、


ある日、主人公がこの女の部屋を訪れたところ、そこには、

典雅な(という言葉をこの短篇で覚えた)趣味のいい家具が鎮座し、

タンスの中には、趣味の言い可憐清楚な服がびっしり。

声はカラス声だが、この女は使える!!


ってなコメディなんだが。未完だ。

菅たんの野望としては、続篇を書いて、直木賞受賞だ(笑)。

どんだけーだな。はは(乾いた笑い)。


つまり、


私の大食いの根底にあるのは、

烈しい変身願望ではないかと。


大食いは、私にとって、

空を翔るホーキのようなもの。


北島マヤの演劇、

あしたのジョーのボクシング、


みたいな。

大食いをやっている時の、

痛いほどの、生きている~って感じ。


たぶん、たぶんね。

飛べない豚は、ただの豚。


私の大食いは、飛ぶためのホーキ、

と、

言いきっておこう。