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今は亡き母に、そりゃあよく嘆かれたものです。
「おねーちゃんは、極端なんだから」
(弟がいるものですから、
母からはこのように呼ばれていました)
「どうしてちょうど、ってことができないの」
ええ。そうなんですよ。
私にないもの、それは
ほどほど、とか、
適当(いい意味ですよ)、
ということ。
たぶん、生まれつきそういう
センサー
がないんだと思う。
好きな、中島みゆきさんの歌に、
好きと嫌いの 間が ないのよ♪
(「野兎のように」)
というのがあって、自分のことだと思いましたねー。
人を、すぐに敵・味方に分けてしまうところが、
まだ、少しあります。
若いころよりはましになりましたが。
服やインテリアの趣味も極端で。
十二、三あたりから、服はいっつも黒一色で、
高校時代、部屋の壁も黒に塗り替えたい、
と申しましたら、母激怒の巻。
なにがいけなかったんでしょう。
すごくシックな部屋になると思ったんですが。
実家では、日曜日はカレーの日、と決まっていて、
小学校高学年からは、私が腕をふるっていたんですが、
気が付くと、大鍋に二つになっている。
こういうのは、母も笑って、
「おねーちゃんはやることが大きいんだから」
と、言ってくれたんですけど。
私にないもの。
程の良さ、中庸を弁える、
センサー。
60回分割ローンがあったら、
ぜひと希いたい。