『ガラスの仮面』の美内すずえさんの、懐かしい作品。
美内すずえさんの主人公は、
みんな自分で人生を切り開き、
眩しいほどの成長を遂げる、
そんな少女が多くて、
好きでしたね。
『ガラスの仮面』のマヤも、
成績も悪く、不器用で、なんのとりえもない、
と、
劣等感のかたまりみたいな少女ですが、
ひとたび舞台に立つと…
すべての観客、共演者さえ、その煌めく才能に惹きつけられてしまいます。
先日会った友人が、
人間は裸じゃ外に出られないんだよね。
自信という服をまとって、
初めて外に出て見ようって気になるんだよね~
と。
たしかに。
マヤも、演劇と出会ってから、家を飛び出したしなあ。
家と、
自分を縛りつけていた、
母親の、
ダメな子だよ、
という言葉の支配から逃れて。
劣等感と才能と自信って、
根っこは一つなのかも。
『ガラスの仮面 』ファンの方、
ぜひ『はるかなる風と光』(白泉社文庫)もごらん下さいまし。