活タコの吸盤 | セカンドリンゴハウス

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日々の事つらつら。

「このタコはねぇ、吸盤が旨いんだよ。活きてるから、ほら」
魚屋の若旦那が指でつつくと足だけになったたこがぐにゅっと動いた。
「でもそんなに大きいと食べきれないから」
今日は買わないと決めていたので、これで私は断ったつもりだった。
「刺身で食べ切れなかったら茹でちゃえばまた旨いよ。残ったら冷凍も出来るし」

この若旦那、なかなか商売上手だと思う。
お父さんの店主は、なんでも一言。
「負けてやるよ~」
もちろん嘘じゃない。
一品ずつレジの前で百円引き程度負けてくれるので、
たくさん買えば、値引率はぐっと大きくなる。
私は普段店主の「負けてやるよ~」に誘惑されて買うのだが、
このタコは違う。
是非『吸盤の刺身を食べてみたい!』と思ったのだ。

そして大きなタコ足を持ち帰った私は、
結局この買物が間違いではなかったと知る。
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生で食べれば吸い付く吸盤。
茹でて食べれば、コリコリと小気味好い音を立てる。
もちろん吸盤以外の肉も新鮮な魚介ならではの弾力があり旨い。
刺身で食べられる身をあえてさっと茹で、氷水に落として食べたら料亭気分。

ヘルシーで旨いタコは、たっぷり食べてもまだ食べ切れない。
若旦那の言う通り、冷凍して後日の楽しみにとっておく。