居酒屋を営む仕事柄、父は食品を眺めるのが好きである。
まだ入った事がない商店街のスーパーに
父が入って行ったので私と夫も店に入った。
入り口付近が混雑していたので、
ベビーカーを押していた私はなかなか進めなかった。
後ろから来た人に時折、
靴のかかとを踏まれながらも少しずつ進んでいた。
どんどん行ってしまった父と夫の姿はもう見えない。
私は少々いらついていた。
そんな時、また後ろの人に足を踏まれ靴が脱げそうになった。
ベビーカーが迷惑なのだろうが、
もう少し気を使ってくれてもいいじゃないか・・・。
ちょっと不機嫌な顔で私は振り返った。
「あはは、やっと気付いた?」
足を踏んでいたのは、愉快そうに笑う夫だった。