喪失 | バニラ味の夢

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ゲームのらくがき、つぶやき、日常の振り返りとか。

この夏、一念発起してVitaを買いました。本当は新作スマブラのことを考えるとWii Uを早く手に入れたいところですが、ダンロンリロードとか朧村正Vitaとかやりたいですし(略)そこでオトメイトパックのVitaを買ったので、薄桜鬼とアムネシアがプレイできることになりました。ドキドキ。





というわけで、アムネシアをクリアした次第です(完)
前々から主人公ちゃんの見た目の可愛さに心撃ち抜かれていた作品ですが中々手を出せずじまいだったので、この機会にやっと出来て嬉しい。アニメも1話しか見てなかったのですが、全部見たくなりました。
プレイ前は、この記憶喪失の主人公ちゃんが選択肢によって徐々に自分好みの性格になっていくのかと思っていましたが全然違くて、各ルートを巡って主人公ちゃんはどんな人かを知っていくゲームでした。高校生の時にバンドのボーカルをやってて、お父さんは何度も離婚と結婚を繰り返している人で、幼少の頃からトーマとシンと仲良しで、傍から見ると大人しく見えるけど中身は芯が強くて、しっかり者で恥ずかしがりやで、怒ったり泣いたり笑ったり感情表現豊かな普通の女の子な主人公ちゃんでした。普通の。基本的にはそんな感じ。バンドのボーカルやってたって聞いた時は腰を抜かした。
そんな主人公ちゃんがオリオンに精神を侵食され(語弊)時空の狭間云々から色々な世界を選ぶことでルートが分かれます。分岐楽ですね。最初はクローバーのケントさんにしました。ケントさんルートは比較的危なくない気がしたので。
と思って始めたケントさんルートでしたが、思ったより知ってて当然でしょ!な選択肢が多くてアムネ知識ゼロの自分はクイックセーブロードを駆使しまくりました。まずトーマとシンが兄弟代わりということすら知りませんでした。最初は大人しくシンにしとけばよかった、という後悔はさておき。
意外にもケントさんと主人公ちゃんは最初からいがみ合ってたんですね…!?と思ったけどあれはケントさんが論理的な会話ばかりだから、主人公ちゃんもそれに呼応して議論になってしまうだけって感じでしたが。傷心の主人公に理論詰めの言葉をかけて彼女に大嫌い!とか言われてしまうケントでしたが、言葉が固いだけで彼自身は温情ある人物だとわかったので(学会も抜け出しちゃったり)良かったですね。あの例の過去のシーン(大嫌い!のところ)が、アンニュイな映画の場面だったら素敵だなとか思いました。シャンソンを流して。比較的落ち着いたお話で、そういう映画にしたら似合うかなと。あと最初に出てきたミネちゃんが怖かったんですが、他ルートやってたら全然ミネちゃん怖くないしむしろ滅茶苦茶可愛い方だということがわかってアムネ怖い(褒め言葉)
次にイッキルート。ケントさんの悪友ということで、明らかに僕に釣られてみる?テイストが良いですね。彼だけはオリオンにコスプレか!って突っ込まれてますがイッキに限らず全員そうじゃん…??
見たまんまのプレイボーイっぷりが明かされていきますが、まさかの彼の瞳は女の子をメロメロにしちゃう力が宿ってるという設定で、主人公ちゃんにはその力が効かなくて、案の定僕の瞳で落とせない子は初めてだよ!君って面白いね!みたいな王道をいってくれました。後半はリカちゃんの怖さがそれはそれはそれは半端無かったですね…でも最後はイッキファンクラブの実態を暴いて晴れて二人は本物の恋人同士。一番イッキルートでたまらなかったのは、初期の、主人公ちゃんのイッキさんを軽蔑しきった感じでしょうか。「自惚れないで下さい」「最低です」と、あの可愛い主人公ちゃんが心底軽蔑しきった表情でイッキさんに言ってるのだろうなと思うと、私は何かが目覚めそうどころか目覚めました。もっと!罵って!!!
次はトーマです。アニメを1話しか見てないアムネ知識ゼロな私でもうすぼんやりとトーマはヤバいとか檻ガールとかいう言葉は覚えてたので、覚悟して臨みました。
しかし、トーマルートが予想していたほど怖くなくて拍子抜けしました。(リカたちファンクラブに追い詰められる方が怖かった)むしろ恐怖より苛立ちを感じました。逮捕されてください(真剣)このルートでは主人公ちゃんが最初からトーマが大大大好きで、幼いころトーマ一筋!な他の攻略対象の皆様と私からすると非常に羨まけしからん状況です。でもその理由もすぐにわかりました。あ、これ、主人公ちゃんがベタ惚れでもしてない限り即効縁を切らないと駄目な奴だな、と。法曹界を目指してるだけあって非常に狡賢く抜け目もなく、薬を盛ったり檻に閉じ込めたり、本当にヤバいです。もっとヤバいのは本人に悪気がありつつ止めないところです。狂気とか銘打たれてましたが、ほぼ正気で凶行に出てるので根本が駄目です。シンのルートでは主人公を過失致死で危うく殺しかけ、ウキョウのルートでもたった一つの選択肢で目の色変えて監禁してきたりとトンデモな奴です。トーマというキャラクターが強烈だったので、苛立ちながらもとても好きです。でも逮捕されてください!!いや、もう逮捕する!!こんななのに主人公ちゃんの好意から目を逸らしてるの本当羨まけしからん!!
続いてシン。シンは初っ端から主人公の味方についてくれたので、大変心強かったですね。やっぱりシンルートから始めればよかったと強く思いました。とっても頼りになる歳下すごい。
シンのミステリー形式のストーリーは大変面白かったです。一気に読み進めたくなるドキドキ感。途中ではサワちゃんも豹変とかしちゃうのかなと若干疑いましたが、おそらく意識して空気になろうとしてた狂気のダイヤがやっぱり狂気のダイヤだったので、納得しました。非常に大人気ない逆ギレです。そこまで溜め込む前に素直になれよ~的なお節介な気持ちもこの辺りで湧いてきました。結論:シンルートなのにシンよりトーマの方が印象に残ってる。シンは主人公ちゃんを任せたいとても頼れる奴で、信頼度はナンバーワン。
最後にウキョウさん。ウキョウさんは度々主人公ちゃんを殺しますが憎くも怖くもないのは、それが二重人格による別人格の行動だと割り切れるからです。「狂気」っていうなら明らかにウキョウさんの方が悲しい狂い方だと思うんですが…トーマはただのゲスです。狂ってはいません。素であれだから怖(略)
ウキョウさんルートが物語の真相ですね…!ウキョウを包み込む主人公の聖母さに感動したり、遠くからずっと主人公ちゃんを見つめていたウキョウさんの切ない想いに共感したり、ウキョ主が大変尊かったです。髪の毛三つ編みがお揃いだったり、幸せな世界なら二人ともいつまでもほのぼのとしていられるんだろうな~と考えると微笑ましくて本当大好きです。ウキョ主。運命的な二人が好き。
Vエディションで追加されたらしいミニゲームも楽しんで連勝したりショートストーリー読んでドキドキしつつ癒されました。え?お気に入りの攻略対象はって?間違ってもトーマじゃないですよ。トーマみたいにどうしようもない人を一体誰が好きにな好きですよ!!!!悔しいけれど好きですよ!!!!!!イッキは勿論リカ、ケントは勘違いだったけれどミネ、シンはほんのりとサワちゃんとフラグが立ってるのにトーマにフラグが立たないのはみんな奴の危険要因をきちんと察知してるんでしょ!!それで正解!!正解だよ!!トーマルートの主人公ちゃん本当犠牲だよ!!本当トーマって奴は!!狡い!!逮捕されてください!!!
CPはウキョ主永遠なれ、って感じです。イッキ主はイッキを罵る主人公ちゃんがめちゃくちゃ好きで、ケン主は将来が色々と楽しみでシン主はシン頑張れって感じです。頑張れシン。シンが一番ヒーローだと思うよ。

レイタークラウドワールドもいつかそのうち、と思いつつ。アムネシア楽しかったです。CZといい、おとめいとさんのSF好きです。