イラストは、オズファミリーのユーディさんとフーカちゃん。
フーカちゃんを「お嬢ー!」と呼んで可愛いのできっと一回ぐらいは町内デートとかするイベントあるかな~と思いましたが。恐らく無いです。カラミアキリエアクセルのトップ三人のガードが固すぎます。ウェルテさんは旦那さんだから仕方ないけど、ユーディさんの女の子好き設定……。
※ネタバレ満載です。ご注意。
OZMAFIA!!一通りクリアしました。プレイ時間は40時間以内でしょうか、一日に4~5時間ぐらいなので多分そのぐらいかと。多分。
……クリアしたばかりで、何から言っていいかわからない程色々ありますが、オズの魔法使いはプレイ前に必読ですね。かなり。楽しめる度合いが違うかと思います。特にキリエさんの気持ちになりたい人は是非。
さてさて、謎の塔がそびえる町が舞台の中心。記憶を持たないフーカは勿論、死ぬことも老いさらばえることも無い謎の存在の童話の登場人物のマフィア達。どのキャラもどんなに肉体がボロボロになろうとも死せず、きっと数えきれない程の年月を過ごしているのでしょうね、キリエ以外忘れてるだけで。そんな不思議な町の全貌が最初から怪しすぎて正直童話のキャラと恋愛どころじゃないよ!となりましたが、各ルートごとに色々面白かったです!
先ずはメインのオズファミリー三人!勇敢なライオンと慎重なブリキの樵と狡猾なカカシ、カラミアさんとアクセルくんとキリエさんです。このトリオの軽快な会話がとても好きです。三角関係システムが大変楽しかったですが、きっと本当は四角関係ですよね!と思うぐらい、オズトリオはフーカちゃんにベタベタです。かつての旅の仲間に似てるので、最初から他人じゃないですしね。
男気溢れるカラミアさんは器の大きいファミリーのボスで、自分のことをお兄さんとか呼んでる所が良かったです。自分がフーカちゃんの保護者に見られることに悩んでみたりしますが、基本的には行動全てが潔いです。どれもさらっとかっこいいのであんまり個別で印象に残ってないのですが、ハーメルンとの戦いの耳栓でキリエと会話していた所が印象的です。というか最初から耳栓してれば良かったんじゃないかな?駄目なの?とか思ってました。そうそう、読書好きでオズ領内に本屋さんが多いってのは好感でした!少し旅のことが関係していたらいいな、とこれは妄想ですが。
実直で寡黙なアクセルくんは、とにかく体が頑丈でまさに不死身だなって印象を受けました(先ずそこ)あと、対フーカちゃんの時にフーカちゃんがアクセルくんかわいいかわいい大好き大好きって愛情表現が出てるのが可愛い。スチルでもフーカちゃんの顔が一番露出してるような?ちゃんと数えてみたい。お菓子関連のイベントが多く、あとムッツリの話題が多かったですね。お気に入りは、カラミアとフーカで銃の練習をした話を聞いて別のことを想像してた時です。お茶を吹き出しました。
狡猾なコンシリエーレ、キリエさんはストーリーも彼の語り口調だったりかなりキーパーソン。ストーリーの重要点は置いといて、とにかくその性格が作中でもピカイチの個性だと思います。スーパーファンタスティックド変態、バカミヤにアホセル、クソ馬鹿ライオン、なめるんじゃねぇですよ、と台詞が大変癖になります。罵りは勿論デレリエの破壊力も凄いです。フーカちゃん相手だと始終リードですが、ほぼ心からデレデレなのでもう!頬が緩む!ストーリーの関係性もいれて、思い入れのあるキャラ。
三角関係時の三人では……どれもそれぞれの場面場面が良いです。まあ乗り換え直後に即刻寝るフーカちゃんには心底!始めは!!びっくりしましたけどね!!全てやった後では違和感ありません。キリエからアクセル乗り越えの時のキリエさんの寂しそうな表情とか、アクセルからカラミアに乗り換えの時のアクセルの混乱しようとかも!良かったです!カラミアさんは乗り換えにけっこうすんなり行くので一途で!お願いします!
終盤でオズの面々それぞれが手にした、脳と心臓と勇気が無くなったエンド。あれはあれで、どれも好きです。むしろこっちの童話遵守の性格の方が個人的には好きです(笑)特に脳をなくしたキリエさんは、大きな悲しみから逃れることが出来たんじゃないかと思うと……。
他ファミリーとの恋愛は基本的にフーカちゃんには厳しいというか、オズファミリーが原点でそこからほぼ
逃げ出せないというか……aかbエンドで大きく展開が変わるんですね、予想外が多かったです。
赤ずきんなスカーレットくんは、まさかのフーカちゃんから女の子間違いされてるというwwwスチルの単体率が高く作中で一番可愛い顔をしてるんだと思います。直感です。かつてのハーメルンとの思い出は彼のみが多くを語るのでそこから必死に想像したり。恋愛はもう、超初々しいですね!大丈夫アクセルくんは全然大丈夫!やってるし!ってぐらい!シーザーさんを生理的に嫌ってるのをすごく期待したのですが、逃げただけで終わった二人の対面wwwシーザーさんも女の子だと思ってるし……ついベーコンレタス的なあれが脳裏をよぎったじゃありませんか……。
長ぐつファミリーのボス、パーシーちゃんことパシェさん。百合かな百合かなーと思ったら、アクセルくんへ淡い恋心を抱いたのちやっぱりこんなの自分じゃない!と諦め…というか前進?する話です?アクセルくんにフられた時めっちゃフーカちゃんに厳しい時は八つ当たり凄いなと思いました。aエンドは良い友愛ルートです。bエンドはお菓子屋パシェさんということで、何かまだアクセルくんのことを忘れてなさそうに見えますね。パティシエとパフェとパシェさんは響きが似てますしねいいんじゃないですか?(適当)ドリアン氏ともフラグを立てたりプライドの高いツンデレ女騎士はフラグがいっぱいです!でも一番はベルシーくんとのやり取りを推します!パーシー様ぁ!
中世の仮面医者、ロビン・フッド先生。やはり中身は金髪で目の下に少し皺のある歳上な感じでした。自分で僕は狡い男と何度か言ってましたが、愛しい人を植物状態で生かしたまま治す手がかりを必死で探し復讐を実行する際は理性も計画も失う無謀で哀れな男にしか見えません。aエンドは奥様(メアリアン?)と決別してフーカちゃんを受け入れるようなエンド、bエンドは復讐に失敗して渋々帰ってくるエンドですね。個人的にノーマルルートの方で一人称俺になった時が良いです。恋愛というかは、惨劇がどんなものだったか知らしめられたルートでした。フーカちゃん、確かに男の趣味悪いと思う。仮面の方が好きです////
冒頭からフーカちゃんを殺すかのような威嚇を続けてきたシーザーさん。しかし、まっっったくそんなことなかったかのようになりました。あれっあの過激な言葉は全部愛情表情だったのね!?と。その喉を掻き切ってやる俺の獲物、は、俺しか見えなくしてやる俺の女みたいな意味だと今後受け取っておきます。まあ、エピローグを見れば若干なんとか合点もいきました。無職で何でもかんでもソウに任せて、後はアクセサリー作ったり散歩したりしてる超マイペース狼さんです。aエンドで警察官みたいな格好のシーザーさんいいですねー!bエンドでは「弱い男に娘はやりません」というキリエさんの言葉ばかり頭に残ってます☆
実は一番最初にプレイした娼館ルートー!!当然ですマンボイさんがいますから!!と軽い気持ちでアタックしていったらR18のゲームをやってるのかと!見紛うたのかと思いましたね!!もう色々と斬新です。そして一番フーカちゃんの人格ががらっと変わるルートです。快楽に溺れ玄人のプレイに飽きたとかずけずけ言う、通称フーカ様。aでもbでもやっぱりフーカ様。特にaでドリアン氏すら自分の降参させちゃう場面はwww流石にマンボイさんの助けがあったとしても凄いなとwww bは時さえ過ぎればaに辿り着くと信じてる。最初の方で娼館の庭でのマンボイさんとの会話シーンは唯一の癒しです。ドリアン氏とアルファーニくんは快楽や退廃的なことに身を委ねてますが、そうではないマンボイさんの心境ときたら、ルートの中でもダントツで印象的じゃないですか。同情を買うって点で人気が出そうですねマンボイさん!マンボイさんについては思う所がいっぱいありすぎますが、とにかくフーカ様を周回プレイする度に好きになってしまって困ります////!!
ノーマルエンディングはほぼハーメルンルート。どちらのエンドも彼は救えません。超加害者のようで可哀想な被害者です。自分の意志ならまだしも、直に操られて嫌われ役をずっとあの世界で背負わないといけないのだったら泣く。私が。bルートではハーメルンさんの罪を贖罪するためのシスターになるフーカちゃんですが、何となくロビン先生の奥様を彷彿とさせて良いですね。あと娼館組が通ってくる所が何ともいえず、背徳的な感じで。流石オズマフィア。
最後はソウくん、と同時にエピローグ&グランドエンディングも。ソウくんルートはたくさんのサブキャラの会話も聞けて楽しい幕間劇でした。しかしエピローグを聞くと、大変黒幕じゃないですかー!やだー!誰よりもソウくんが怖い!!となりました。ソウくんルートはaもbも結ばれずに謎だらけでしたが、それもそのはず、諸悪の根源すぎる。それがソウくんの存在意義にしても、上手い方法は無かったのかなとか。
というわけで、エピローグ話!不死身の童話の人物が次々に死んでいき、塔の中に入るフーカ。待っていたソウは塔そのものの存在で、この塔と町と童話の人物を作ったのは幼女魔女ドロシー。ほぼオズファミリーのための世界です。外と世界繋がってるかすら怪しい。孤独に堪えきれず塔を抜け出したドロシーは精神体と?肉体と?魔力?が分離して、精神体はフーカ、魔力がシーザーさんとなったようです。ということは、もしかするとシーザーさんとフーカちゃんはあの裏路地で同じ時間に生まれていて、融合しようとばかりに憤ってたのか!……と推測できます。フーカちゃんがこんな町嫌だーって思えるように?争いを起こさせるため皆に武器を教えて従わないハーメルンさんを直接操るなんて、ソウくんマジ神の位置です……しかもその判断がよくわからない……こんな塔に縛られてるドロシーちゃん……。
シーザーさんとフーカちゃんが一体化して、願いが叶った(町の人々を元どおりに)後にドロシーも目覚めます。町の人々は、キリエを除いて皆すっかりフーカのことを忘れて、また徒然と日々を暮らしていきます。キリエさんだけは、ずっと忘れないままで。
グランドエンディングでは、意志を持ったフーカちゃんがオズファミリーの元に帰ってきて、キリエさんは魔女ドロシーと少し会話を交わして真実を垣間見、これからもこんな生活が続いていくねめでたしめでたし!なエンドでした。ドロシーちゃんはハッピーエンドって言いましたが、私にとってはサッドエンディング!です!だって、結局ドロシーちゃんは幼いまま魔女として塔に閉じ込められたままで、マフィア達は恐らく不死身のまま争いが続くんですよ…!?しかもフーカ関連の記憶は消してましたが、ソウがハーメルンの件の記憶を消したと思えないのでハーメルンさんは依然として皆の敵なのでは…!?フーカちゃんも自分がドロシーちゃんだったこと忘れてるのかな?あとシーザーさんはどこいった!ああまあドロシーちゃんが新たに分離させて人間として作ってますよね……すごい魔女様です……幸せな日々?が続くとして、何という狂気……オスカーワイルド勢みたいになりたい……なる……。
キリエさんとドロシーちゃんのつかの間の会話は印象深いですね、ドロシーちゃん今後こんな風に外出できるのかなあ……自分が支配者層だったら、この時何とかドロシーちゃんを殺してこの町も人々も思い出として葬り、新たな地に旅に出たい。といっても簡単には殺せないのだろうなあ、キリエさんが手を下さない所を見ると。最後の銃弾は当たって……ないんですよね?あとソウの行動基準がよくわからないから不安。その後はドロシーちゃんのお世話をしてる感じかな?物語が終わったって感じがしませんね……実際オズシリーズも14巻程ありますしね、気を引き締めて全部読みましょ!いやーオズの国をカカシが収めた後のことは知らないですしね……それでも読んでぼんやりしないとこのやるせない気持ちは収まりきらない……余韻を超えてる。疑問だらけww
オズマフィア、狂おしい程素敵で愛しい危険な箱庭世界でした!心配事が晴れないっていう点ではエンド後に不安がありますが、それぞれのキャラのやり取りや関係とかが良かったです。殆どカラミアさんとキリエさんのお笑いコンビ並みのボケツッコミに心持っていかれてます。ヘイディさんとペーター、アンデとエリング、ヘンゼルとグレーテルの男女コンビも!大変美味しかったです。ちょこっとしか出ませんがモブキャラも皆立ち絵が素敵で一人一人好きです。
フーカちゃんの心情ではなく情景描写で進んだので、あっさりした感じも新鮮でした。周回プレイは必須です!それでもわからないことはたくさんありますがwww考えてみれば、あの娼館の三人の関係を作ったのもドロシーちゃんなんですよね…?フーカ様みたいに享楽主義を求めるような底知れぬ好奇心の強さは、ドロシーちゃんの願いも表れてたの…?謎と想像が尽きない。
八月にはテイルズのノベライズでお馴染みの矢島さらさんのオズマフィアノベライズが出るということで。その頃には私の記憶は上手いことぽっくり抜け落ちてまた新たな気持ちで読むことができるでしょう。
キャッチコピー「キミと描いたユメの跡 サヨナラ貫く愛の銃弾」もなんだかんだ総合的にキリエさんが全部もっていってる気がします。キリエさん狡いです。烏使う能力も格好良かった。本当狡い。マンボイ→フーカとキリエさんとアクフカが好きです。数多くの疑問を解消したいためにもFDとかも!欲しい!サブキャラのイベントたくさん求む!あの町のマフィアライフが見られれば良い。