シトワイヤン、ゆこーっ！

1年ぶりに宝塚大劇場にフランス革命が戻ってきました。

やはりフランス革命を演じる宝塚歌劇は格別です。

初演から50周年を迎えた「令和ベルばら」を楽しみにしています。

指揮は佐々田愛一郎先生です。

場面によっては大きく手をあげて指揮をされていました。

やはり宝塚クラシックな作品なのでオーケストラも

楽器一つ一つの音が強調されている感じがしました。

10年ぶりということで初めて宝塚ベルばらに触れるファン連中も多いのかな、

エリザベートの時ほど劇場に緊張感はありませんが、

それでもなんだか「お祭り騒ぎ」な雰囲気はあると思います。

私にとっても10年ぶり5回目のベルばら。

・壮さんのフェルゼン編、

・早霧さんのオスカルとアンドレ編、

・凰稀さんのオスカル編、

・朝夏さんのフェルゼンとマリーアントワネット編、

そして今回の彩風さんのフェルゼン編。

基本的には壮さんのフェルゼン編が「親ベルばら」ですが、

私とて成長したのでね。楽しみです。

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壮さんのフェルゼン編から大幅に構成が変わっていました。

思ったより各幕冒頭のレビューシーン？が長く

ベルばらで観たいエッセンスが詰め込まれているため、

さらに咲さんの退団に絡めたセラヴィジュテームのシーンも追加されていて、

それぞれがダイジェスト的にまとめられていたような印象です。

抽象度が高いシーンかと思えば物語の大事な要素が入っていたりする。

2幕冒頭の革命シーンは新しいシーンだろうけど、

ちょっとベルばらの雰囲気から離れてしまってたよね。

なんかショーの一場面みたいだった。あれなら地獄の門でいいです。

植田紳爾先生、御年91歳にして新しいものを作ろうという気概がすごい。

（谷正純先生がいろいろ考えているにせよ）

当然、フェルゼン編なのでオスカルたちのエピソードが乏しいのは仕方ないのですが、

オスカルが男装の麗人である前提条件すら説明がないし、突然死ぬし、

突然コクるジェローデルならぬ突然コクるアンドレでした。

今宵一夜への繋がりも唐突な感じがしたし、

客全員が「ベルばら」「フランス革命」の出来事を

補完できるから成り立つのかなと思いました。

・咲さんの良い人感があふれるフェルゼン。

スウェーデンを脱出するときも壮さんのように国境警備と戦うんじゃなくて、

首長に許しを得てるし、ちゃんと考えて身を引いている感じがしました。

・コンシェルジュリーまで美しい夢白アントワネット。

きらびやかな衣装のときはよく似合うのは分かってたけど、

牢獄のシーンでも凛と美しく、覚悟を持って断頭台に上がってくのが

雪組トップ娘役として残る決意が見えたようで格好よかったです。

結局、私はマリーアントワネットというキャラクターが好きなのだと改めて思いました。

一点、王妃と女王が混同されてるように感じるのは私だけでしょうか。

マリーアントワネットは女王ではないからね。

・本物かと思った朝美オスカル。

写真を見たとき「すげぇ」って声が出たもの。

朝海ひかるさんのオスカルに似てるような気がします。

・まさかジャンヌが出てくるとは。はばまいちゃん良い仕事してた。

・にわさんのルイ16世も優しくて本物っぽい。

プロヴァンス伯から国王に格上げだったのね。

・にこにこさんちゃんも見れて良かったです。

・花びらの娘役ズの群舞が綺麗。

先述の通り、フェルゼン編として観たいシーンはちゃんとあったし、

パレードでオスカルが「我が名はオスカル」を歌ったのも嬉しかったです。

なんだか「御覧なさい」も「オスカル謀反」も人が多かったよね。

さすが大劇場作品と思うような人材力でした。

星組が「1789」で雪組が「ベルばら」っていうのはよくわかる気がする。

でも、なんだろうな、不思議な魅力がある作品、すごい作品だと思います。

ベルばらでトップ退団公演を成り立たせてしまう構成力はすごいと思いました。

フィナーレショーのセラヴィジュテームも良かったです。
ひまりちゃんロザリーも頑張ってました。

愛羽あやねさんはよく目に入るけど、

愛空みなみさん星沢ありささんも見つけられるようになりたい。

20240721_雪組「ベルサイユのばら－フェルゼン編－」