毎日当たり前のように「おはよう‼」って言って、「ただいま」って言って、時にケンカをして「二度と顔もみたくない‼」なんて言って、でも、次の瞬間には寄り添っている。
そんな日常が当たり前だと思っていた。
Rと出会ったのは、お互い家庭に問題を抱え、子ども達も苦しんでいた時期。
上の子と下の子が同じ年で、同じ傷を抱えた二人はすぐに仲良くなった。
息子いわく、「どっちが自分の家か分からないくらい一緒にいたよね。僕たちには二つ帰るところがあった」
でも、Rは父親に取られてしまい遠いところへいってしまった。
それでも、日々連絡だけは取り合っていた。
数年後には、辛い‼というSOS。
ママは飛んでいってRを連れて帰った。
たった数日間だったけど、それは彼にとってとても幸せな時だっただろう。
しかし、それも長くは続かず、父親によって連れ戻された。
あげくに、こっちと連絡が取れないようにされてしまった。
そして、連絡がとれないまま数年がたち、
彼は電車に飛び込んだ。
いじめが原因だったという。
報道で知る事実が、私たちにとってどれほど辛いことだったか。
「そばにいれば!」
「あのとき無理矢理にでもこちらに留めておければ!」
…でも、もう戻っては来ない。
担任に相談しても見て見ぬふり。
周りの友達も見て見ぬふり。
いつも助けてくれたママは、連絡することができない…。
東京に行きたい…。
あそこに帰りたい…。
そう思ったけど、それはできないことだとあきらめて、開いたドアに飛び込むのではなく、走る電車に飛び込んだのだ。
「なんで!なんでその電車に乗って来なかったんだよ!」
今、学校側は見て見ぬふりをしてきたことを棚にあげ、「いじめを知らなかった」の一点張り。担任は雲隠れ。いじめた側は知らんぷりを決め込み、誰からの謝罪の一言もないらしい。
あれだけ報道でやっているのに!?
お腹を痛め、命をかけて産んだ母親が知りたいのはただひとつ。
「なぜ、彼は死ななければならなかった?」
「なぜ、そこまでやった?」
「満足か?」
と、いじめた相手に。
「どうして見て見ぬふりをしたの?」
「教師以前に人間であるならば、分かっただろう?なのに、無視を決め込んだ理由はなんだ?」
と、学校に。
知りたいのは事実だけ。
だって、もうそれしかできないから。
何をやっても、もう戻ってこない。
「夢だよね?どっきり?」
何度も問いかけ合う。
でも、時は過ぎていくばかりで、夢から覚めることも、「ビックリした!?」って彼が出てくることもない。
自殺するのはバカだ!!
私たちは泣く。
でも、泣いても、叫んでも、恨んでも、
彼はもう戻らない。
なにもしてあげられなかった無力感。
気づいてあげられなかった無力感がおそう。
もう一度、会いたいよ。
また、コロコロくっついては兄弟ケンカして、「だったら離れて遊べ!」って言うのに、結局くっついて離れない。
いつもそこに板挟みになっては、何事もなかったように二人と遊んでいる息子。(笑)
あの光景が見たいよ‼
ちび二人が遊びの邪魔をして、ちょっと意地悪しては泣かせて、怒られて。
でも、本当は優しくて、かまってあげたいけど、小さくてどうしていいか分からないだけだって知ってたよ!
また、5人で兄弟のように騒ぎなよ!
なんで死を選んだ?!
痛かったろうに。
辛かったろうに。
そんな勇気がお前のどこにあったんだ?!
強気でいても、本当は繊細で…
だからあのときも「おれ。行くよ」と一人離れて父親のもとに行ったんだろ?
ママを苦しませないように。
いじめている子とその親に言いたい。
それでいいのか?
犯罪として立件されないから、もう相手は口を開くことはないからと、リセットかけていいのか?!
誰もが親であり、子である。
因果応報という言葉がある。
この事実から目をそらし、周りも揃ってなかったことにしていいのか?
止められなかったことを悔やんでいる子がいる。
自分のせいで死んだと責めている子がいる。
たった一人の死が、これだけの人を苦しめ、人生を変えていく。
なのに、自分達の面子にこだわり、全てをなかったことにして、どうやって明日から笑える?
そんなつもりじゃなかった…。
もしかしたらいじめも、人が次々に加わることで、そして周りが止めないことで、自分でも止められなくて困っていたかもしれない。
止め方がわからなくなっていたのかもしれない。
誰もなにも言わないから「おふざけ」だと思っていたのかもしれない。
全ては大人の責任。
自分の子がいじめていることは親であればわかっていたはず。
止めてあげるが親だろう!?
その子を殺人鬼にしないためにも、その子の人生に影を落とさないためにも!
大切であったなら止めろよ!
そして学校も。
一人の死が招く、たくさんのこどもたちの苦しみを考えられたなら、メンツや体裁など捨てて、「うちの学校にはいじめがあります」と「自分達には解決できません!」と第3者に助けを求められただろう?
分かっていたのに!
クラス替えしても同じクラスにした意図を教えてくれよ!
死と書けなくて、書く勇気すら持てなくて、でも、切実に時は迫っていた子の心になんで応えない?!
私たちが知りたいのは、
いくらだって、どこからだって気付けた真実に、ここまで大人たちが箝口令をしき、子供たちを奈落の底に突き落としてまで守りたかったものはなんなのか。
ただそれだけ。
そして、このままで良いと判断できた理由。
なぜ?
なぜ死ななければならなかったの?
誰もが死にたいと思う時はある。
でも、実際に死ぬ勇気より、生きたいと思う願望が勝つ。
だって、死ぬのは最も怖いことだから。
でも、その最後の恐怖を乗り越えてまで選んだ死すら無視しようとするコミュニティ。
狭い町だから?
ふざけんなよ!
自殺は悪いことだ。
彼が私たちをどれだけ苦しめているか!
後に遺されたものは、一生十字架を背負うのだ。
今、死にたいと思う人には、この苦しみを知り、一人だけで苦しまないで、自分の大切な人と一緒に苦しんでもらいたい。
一人ずつ苦しむのは辛いよ…。
そして、今、人を死に追いやっている人には、自分が面白くても、そんなつもりはなくても、その行動が、これだけの人に影を落としていく結果に繋がることを知ってほしい。その上で、それでもまだ続けられるのか?
いじめをするなら、殺人鬼になる覚悟でやれよ!
人であることを捨て、鬼になる覚悟でやれよ!
もう、本当の愛も知ることはできない。
後戻りもできない。
人として生きることは許されない。
そういう覚悟でやれよ?
と言いたい。
ともかく!!
彼が死を選んだ真実を知る人へ。
彼がなぜ死ななくてはいけなかったのか、教えてください。
遺された私たちが納得できる理由をくださいよ!!