元気にしていると、便りがないのは楽しいからだと思っていたのに、彼は殺された。
週末を使って、岩手に会いに行ったが、
そこはとても空気のきれいな自然溢れる町だった。
でも、気になるのは目。
誰もが、この地の住民でない私たちを好奇の目で見てくる。
子どもから大人まで、あからさまにジロジロと。
これが…これか…。
そう思わずにはいられなかった。
小さな町。
少ない人口だから、誰がそこの住人で、誰がよそ者かすぐにわかる。
でも、だからこそ思う。
誰がどこで何をしているのかわかるという利点が、なぜ、よい方向に…こうなる前にストップさせる方向に進まなかったのか!
短かったけれど、濃い時間を過ごした私たち。
彼の死は、同い年で心が繋がっていた息子にも影を落とした。
息子がいじめにあっていたときは「学校なんかいかなくていいさ。オレと遊ぼうぜ!」そう言っていたのに…。
一体、彼が何をした?!
確かに、甘ったれで、ワガママで、フリーダムだった。
怒られることばっかしていた。
でも、いざというときは誰よりも大人だった。
だからこそ、一人、母親から、兄弟から別れていったのだ。
なにも知らない人間たちが騒ぐ。
被害者の父親が笑ってる。
母親も笑ってる。
じゃ~被害者は日に日に痩せ細り、笑顔を失い、絶望の縁に居続ければいいのか?!
加害者はのうのうと学校へ通い、ゲームのリセットのごとく、何事もなかったかのように毎日を過ごすのか?!
私は宣言した。
やつらは、彼の苦しむ顔が見たくて、絶望が見たくてここまでやったのだろう?!
だったら私は笑い続けてやる!!
やつらが一番望まないことをしてやる!!
と。
母親も笑ってる。
でも、この1週間でどれだけやつれたか…。
げっそりした顔が、本心からなんて笑えてないことを知っている。
それでも彼女は、まだ遺された兄弟がいるから、その子達のためにも強く生きなくてはいけない。
だから、ここで負けるわけにはいかないんだ。
彼のお墓は、緑一面の中にあった。
本当は甘えん坊だから、人がいっぱいいる賑やかな場所で、自分の好きなことをやっているのが好きなはず。
兄弟たちが、遊ぶなか思う。
この中にいたら、きっと、いや、絶対死のうなんて思わなかったはずなのに…。
悲しいよりも悔しいという思いが溢れる。
線路にたたずみ、入ってくる電車を見て思う。
本当に死にたかったのだろうか?
彼のことだから、何か自分の中で賭けをしたんじゃないか?
もし、生きて帰れたら…
もし、死んだら…
と。
加害者は全員わかってる。
問題なのは周りの大人の対応。
学校では箝口令が敷かれ、少しでもその事実を話すと、呼び出されて説教されるらしい。しかも、翌日も呼び出されて「反省したか?」と。
これは、強迫。立派な犯罪。
そして、加害者。
まだ、1度も謝罪がない。
「謝罪したら罪を認めることになるから」と、いうけれど、それはさ、車のかどっこ擦りあったときはいいかもしれない。
でも、人が一人死んだんだよ?!
これから明るい未来がある、まだまだ生きるべき命を奪ったんだよ?!
親なら!!
親であるなら!!
その事実を認めなさいよ!
償っても償いきれないけど、もう、戻ってくることはないけれど、どこまでも謝罪をしなさいよ!!
そして、その前に見て見ぬふりをして、なにもしなかった自分を責めなさいよ!!
親なら気づいていたはず。
親なら、子どもを愛していたなら分かったはず!!
そしたら、愛しているからこそ!!
あなたの手で!自分の子どもが殺人鬼になる前に止めなさいよ!!!
体裁
地位
そんなに大事か?!
命よりも大切なものか?!
そこまでして守りたいものはなんだ?
子どもか?!
違うでしょ?
だって、死に追いやるまで心が病んでいる子どもを放っておいたわけでしょ?
今さら子どもの未来が…どころじゃないでしょ?!
人間の心を忘れ、鬼と化した子どもに、間違いを正すこともなく、明るく楽しい未来なんてあるのか?!
これで、何もなければ、やつらはまた人を殺すでしょう。
もしかしたら次はもっと巧妙に、残虐に…。
そうならないためには、彼の死をなかったことにしてはいけない。
きちんと認め、向き合うべきなのだ。
失った命はもう戻らない。
その失われた命によって多くの人間の心に大きな穴が開いた。
死人にくちなし。
だからこそ、生きている人間が向き合わなければ、いじめは終わらない。なくならない。
隠すことは何も生まない。
怒りと絶望と、新たな犠牲者を生むだけだ。
そうならないためにも、一人でも多くの犠牲を減らすためにも、犠牲になった彼の死を忘れないでほしい。
誰しも欠点はある。
もしかしたら、最初に原因を作ったのは彼かもしれない。
でもね、何も殺すことはないだろう?
そして、合わない人間とのつきあいかたを指導していくのが学校だろ?
電車から見えるかの学校を見て、
どす黒く、汚い空気を味わい
なぜ?なぜ?という疑問だけがわく
加害者の親たちよ。
自分の子どもを人間に戻せるのは今だよ
?
今しかできないんだよ?!
そのままでいいの?!
それでも親なの?!
もう、隠蔽はやめようよ。
もう犠牲者がでないようにしようよ。
狭い町、少ない人口なら、解決しやすいはずだろう?
どうか、彼の死が無駄にならないように。
そして、遺された家族がこれ以上傷つけられることのないように…
そう願ってやまない今日この頃です。