Josh Freese "The Notorious One Man Orgy" | Back To Back

Josh Freese "The Notorious One Man Orgy"

さて、前回書いたリプレイスメンツ再結成でドラムを叩いていた、Josh Freese のことを書きたいと思います。Mats再結成への参加に至るまでに、Paul Westerbergの作品3作(14 SongsEventuallySuicaine Gratifaction)やライブへの参加、Tommy Stinsonソロへの参加が布石になったことは疑いようがありません。



The Notorious One Man Orgy


現在までに200作近い作品に関わってきた と言うだけあって、その後の活躍でも明らかなように、2000年のこの作品でもセッションマンとしての経験が存分に活かされています。有名どころではアヴリル・ラヴィーンの"Let Go"にも参加してます。さて、この作品を一聴して感じるのはFoo Fightersあたりの音とリンクする、少し重めのパワーポップやパンクからの影響でしょうか。

ここ でダウンロード可能な2曲に関しては、まさにそんな音です。でも1曲1曲をしっかりと聴いていくと、一筋縄ではいかないひねくれっぷりがたっぷり詰まっていることに気付きます。オリジナルメンバーでもあるThe Vandals にも通じるポップかつパンキッシュな味・Guns'n'RosesA Perfect Circle のようなハードな味等々、後のDevo 参加でも発揮されるはずの奇天烈っぷりもここで聞く事ができるので、もともと幅広い音楽的趣味を持った人だろうということが判ります。12曲目に至ってはニューオーリンズ風です。

バンドサウンドを中心にしつつも、日常音を多用しているのもこの作品の特徴で、電話の留守録テープをそのまま使ったと思しきTrack 1(曲ではない)や、5や12の後半は留守録テープを使用しながらもオールドスクールなHip Hop的サンプリング手法を駆使。10では、日本語で「さようなら~、オカムラタカシでした」(あの岡村さん?でしょうね)という声さえ聞こえます。どこから持ってきたんでしょうか。笑ってる声もやべっちのような気が・・・。

アルバムにはPearl JamStone GossardやVandalsのWarren Fitzgerald、A Perfect CircleのBilly Howerdelや弟のJason Freese 等々多彩なゲストも参加しています。音の厚みや彩も充分ですが、何よりイカつい外見に似合わない鼻にかかった若々しいボーカルに味があって、アルバムに一本筋を通しているのが良いです。

加えて、さすがドラマーだけあって、決して手数は多くはないけれどもツボを押さえたドラムの仕事っぷりが、グランジ・パンク・パワーポップ界隈その他のバンドサウンドを求めている人達にうってつけなのが、良く判るアルバムになっています。片手間に作りましたという感じも全くありません。セッションドラマーながらも、パーマネントなバンドのメンバーとしての活動も並行して行うというのは、やっぱり大きな意味があるんだなぁと感じ入ってしまいました。どこで叩いていてもバンドとしての一体感を求められるでしょうし、ソロでやっている人にとっては、やっぱりバンドというのはどこか憧れがあるもんです(奥田民生もそう言っていた覚えがある)。そういう人にとっては、Joshのドラムは無くてはならないものになっているんでしょう。

自身の名前を関したアルバムとしてはこの一作のみで、後は他のアーティストの屋台骨として日に日に忙しくなってしまっているようですが、あともう一作くらい聴いてみたい気がします。自身のサイトも"New Site Soon"になってるし、次の作品に向けても準備中なんでしょうか?楽しみに待ちたいと思います。