Big Star "Columbia: Live at Missouri University" | Back To Back

Big Star "Columbia: Live at Missouri University"

前回The Posiesのエントリ書いて、ライブにも行って来ました ので、メンバーのKen StringfellowJon Auerが参加しているBig Star のライブ盤を。Posiesと共にライブを見た少年ナイフは結成25周年ということですが、Big Starはさらに10年遡って結成35周年。1971年結成です。ただし1974年に一度解散してるので、正確には35周年とは言いがたいところもありますけど・・・。


Columbia


このライブ盤が発売された1993年から再結成ツアーを開始したBig Starも、昨年、現メンバーでのニューアルバムが出て、ライブ盤から12年。まずは、「やっと出た!めでたい!」って所。Posiesと言いBig Starと言い、マイペースが信条のようですね(ポウジーズもバンドとしては前回来日から12年・・・)。そのあたりの緩さが、音にも顕れています。Alex Chiltonのボーカルも決して"うまい!"てな感じではありませんが、音に対するタイム感とも相俟って、何とも味のある独特のスタイルを持った人なのが、好いですねぇ。

BigStar
どちらかと言うと、"I Am The Cosmos"(PosiesのバージョンもBest盤で聴けます)や"Back Of A Car"他でVo.をとるJonとKenの方が技術的な面では上でしょうけど、Chiltonが歌ったときのイナタい感じがたまりません。特に5曲目・8曲目・10曲目なんてユルユル。後輩バンドがこぞって彼らの音をなぞりたくなったのも、うなずけます。CDのステッカーには"The most influential group in pop music... outside the Beatles."- The Chicago Tribune ・"ビートルズ以外じゃポップミュージック界でもっとも影響力があるグループ"、とあります。

ポップミュージックをどのあたりの範疇まで広げるか、で意味合いも若干違ってくるとは思いますが、少なくとも80年代以降、特に90年代に入ってその存在価値が爆発的に高まったのは間違いないと思います。今年に至ってはトリビュート盤 も出ましたし。Paul WesterbergR.E.M.dB'sRedd KrossLemonheadsWilcoMatthew SweetTeenage Fanclubが愛したバンド。色褪せないという意味では、まさにポピュラーミュージックの鑑です。