Original Sound Track "Bandwagon" | Back To Back

Original Sound Track "Bandwagon"

2ヶ月半ぶりの更新です。放ったらかし過ぎました。

USものを紹介してきたので、この流れでアメリカの音楽映画のサントラを紹介したいと思います。1997年の映画"BANDWAGON "のOSTです。


Bandwagon


映画自体もUSインディーバンドのバンド事情と言うか、バンドやってた人なら「あー、こうゆう事あるよな」とひざを打ってしまうような内容です。が、そうでない人にも、音楽も含めて何とも胸の奥をくすぐられる青春モノな出来ですので、一度見てみて欲しい映画です。この映画を見たことのある人は、結構、刺激受けた人多いんちゃうかな~。残念ながらDVDもCDも、国内では入手し難い状況のようですが、レンタルなら手にする機会もあるかと思います。

サントラは、主演している架空のバンド"Circus Monkey"を中心に、映画に出てくるバンドのコンピレーションのような作品になってます。

で、肝心の曲の方は、何といってもそのCircus Monkeyの曲が白眉の出来。Greg Kendallという人が監督のJohn Schultzと組んで、プロデューサーをしてます。主演のCircus Monkeyの曲も、このGregのペンに拠るもの。この映画のテーマ曲ともいえる"It Couldn't Be Ann"は、映画抜きにしても、ホロリとさせられる名曲やと思います。

過去にはLifeboatTackle BoxThe Brothers Kendall というバンド(いずれも弟のBobもメンバー)を歴任していました。各バンドの詳細はよく分かりませんが、今後機会があれば紹介して行きます(あんまり、深追いする必要もないか・・・)。ちなみに、ここに 2004年にライブに出演した時の、GregとBobの姿があります。

Schultz監督との出会いは、映画出演者の内の一人で、寡黙な伝説の人物・Linus役をしているDoug McMillan(実在のバンドThe Connels のVo.)が、監督がTackle Boxの音を気に入っているのを知っていて紹介したことのようです。監督は、Dougのバンドで短期間ドラマーをしていたようで、その縁の模様。Schultz監督とGregは、この後"Drive Me Crazy (邦題:ニコルに夢中)"という映画でもタッグを組んでますが、発売されたサントラ には残念ながらGregの作品は収められてません。ちなみにこの映画に関しては、自分は未見です。

で、このサントラを紹介したかったのは、USインディーの世界を描いたから、だけではなくて・・・Circus Monkeyの曲にリプレイスメンツと同質のものを感じたからです。まぁインディーっぽいと言えば、それまでなんですが、"Rest Of The World"や"Ann It Goes"の2曲は、特に熱い演奏と切ないメロ・ほろ苦い味のボーカルと、どことなく中期のThe Matsのイメージと重なります。

Paul Westerberg自身は、あんまり似すぎている人達に対しては寛大ではないようですけど(笑)、曲そのものがクリソツって訳ではないです。前述のTackle Boxも2曲提供してますけど、他のバンドも含めて素直に良い曲達として紹介をしたかったので、今日の一枚として・・・。