The Replacements "Don't Tell A Soul"
こないだは、全然レビューになってへんような文章を堂々と載せてもうたので、今回はちょっとそれらしいこと書かせてもらおかな、て。
こっち
(あちこちで書いてますねん)で、The Replacementsてバンドの曲をBlog名にしたちゅうようなことを書いたんですけど、ここもそのリプレイスメンツの曲名から名前を取ってます。
"Back To Back"て、文字通り"背中合わせに"てことなんですけど、まるで背中合わせになったかのような二人の関係のもどかしさを歌った切ない内容の曲です。その曲の入ってるのが、彼らのアルバムの中で初めて国内盤としてリリースされることになった"Don't Tell A Soul"です。今んとこ邦盤は廃盤になってもうてますけど、ベスト盤に合わせた再結成もあったことやし、全部リマスターで国内盤出えへんでしょうか?"Don't Tell A Soul"て"誰にも言うなよ"て意味みたいやけど、ここは意に反して一つおおっぴろげに紹介したい思てます。
初めて聞いた"Within Your Reach"は衝撃でしたけど、その後買うたこのアルバムは最初こそ地味な印象やったものの、結局ずうぅーっと聴き続けることになる作品になってしまいました。
黒をバックに、Vo.のPaul Westerbergの物憂げな表情が浮かんでるモノクロのジャケもええ感じです。
初期の頃の彼らはと言えばパンクバンドやったので、そこから入ってたら全然ちゃうイメージになってもうてたとは思いますが、アルバムの出た1989年の時点でのリプレイスメンツはええ意味でルーツ寄りになってました(一昨年にPaulがGranpa Boy名義で出した"Dead Man Shake "は、ルーツ寄りっちゅうよりルーツそのものて感じになってるんで、興味ある人はそっち聴いてもええと思います)。この頃の彼らと言えば、Musician誌が表紙にして"80年代最後で最高のバンド"て紹介した後で、ツアーに出てもどこもソールドアウト状態で、もっとも露出の高かったころ。
アルバムを掻い摘んで紹介すると、"We'll Inherit The Earth"・"Anything Is Better Than Here"の荒々しい部分を多少匂わせてる部分も、"Achin' To Be"とか"Rock'n'Roll Ghost"なんかの物悲しい感じも、"Talent Show"の皮肉っぽいとこも、"Asking Me Lies"のすっとぼけた味も、"I Won't"のルードなかっこよさも、トータルで何回聴いてもええと思わせてくれる未完成の良さがある。これ、かっちり作りこまれてたりしたら、多分そんなに好きになれへんかった気ぃします。
そんな中でも、彼らの唯一のヒットシングルて言うてもええ"I'll Be You"が入ってんのもポイント高いんです。行ったことはないけど、これライブでやったら格好のアンセムになってたんちゃうかな。ずーっとCMJ の常連やったバンドが、ようやっと日の目を見たっちゅうのか・・・。て、ほとんど曲名挙げてもうてるがな。
そういう意味でも昔っからファンやった人らにとっては賛否両論あるアルバムみたいやけど、自分はいつもこのアルバムを一番に挙げてます。ちょっとでも気になる人おったら、是非聴いてみてください。
ちなみに"Back To Back"には、"次から次に"とか"連続して"っちゅう意味もあるので、「ここから、何かしらつながって行けたらええなぁ」という思いも、このタイトルにはあります。
今後ともよろしゅうに。
