しゅりさん、

18歳のお誕生日おめでとう㊗️

しゅりさんのマトリョーシカのお店だよ。

もちろん、

店長さんはしゅりさん。

こんにちは。

ズドラーストヴィ。

いらっしゃいませ。

しゅりさん、

スカーフ?ストール?

似合ってるねー。

いろいろありますね。


いろいろありましゅよ。

見せてくださいね。
どうぞでしゅ。

いやあ、カラフル。
たのしいなあ。


ゴン兄、

中学生のときに、ロシア人をおばあちゃんに持つクラスメートがおりまして。

彼女はいわゆる「クォーター」だったんですね。

ゴン兄、

その女の子に淡い恋心を抱いておりました。

当時、彼女は学年の主席でして将来は医者になりたい言うておりました。

お茶でしゅよ、どうぞ。
ありがとう。

スパスィーパ。

同級生でも彼女とは生きる世界が違うと実感したゴン兄でした。

紅茶にバラのジャムを入れるでしゅよ。
おいしいでしゅから。

ありがとう。

スパスィーパ。

そんなある日、
ゴン兄、

中学校の図書館でソビエト連邦(当時)の写真集を見ました。

美しい草原と滝の情景に魅せられまして。

NHKのロシア語講座を聞きかじりました。

テキストを書店で買ってきて。
簡単な会話くらいだったら出来るようになりました。

そのテキストブック内の広告をたよりに東京にあるロシア民芸品店からマトリョーシカを取り寄せました。
昭和50年当時、6000円ほどしたかと思います。

ちょうどお正月でして、手元に親戚からいただいたお年玉がありまして。

番組内でジャージャ・ワロージャ(ワロージャおじさん)が紹介したロシアの民芸玩具、マトリョーシカとそのつくりに釘付けになりまして。
いまどきのカラフルなものとは違う、昔ながらの伝統的な絵柄の。

こちらです。


この子、ゴンちにもう50年近くいる。

かなり色あせてしまったけれど。
中にね、9個入ってるの。
だから一番外とあわせて10個。

ひとつ開ける度に、ちっちゃくなってゆく。

人間も同じだね。

歳をとると赤ちゃんのようになってゆく、母がそうだったから。

でも、それだけ身も軽くなってゆくんだよね。


しゅりさんは18個。
お誕生日で18歳になったから。
ぜんぶで18個。

開ける度、かわいくなってゆく。

どんどんかわいくなってゆく。

 

次は19個目。
きょうからその19個目をめざして毎日をすごそうね。

ゆっくり生きようね。

そうでしゅね。

美味しいロシアンティーをありがとう、ご馳走様でした。

スパスィーパ。

一緒に生きてくれてありがとう。
スパスィーパ。

これからもずっと隣にいてね。

ウォーチン・ハラショー。

(チョベリグ)
ダスヴィ・ダーニヤ。

(また会いましょう)

お母さん、
夏の疲れが出ませんように。