J:COM BSで放送されているフランダースの犬を毎日欠かさず観ています。
楽しみ、と言うよりも、ネロとパトラッシュがかわいそうで仕方がなく、金曜日の放送が終わると次は月曜日の夜まで辛く悲しい話が止まると思うと、なんというか、いつもほっとしています。
それでも観るのを止めないのは、貧しいけれど素直で優しい気持ちを持った少年ネロと、やはり優しくて賢いパトラッシュの友情の行方を見届けたいからです。
50年前、まだ小学生だったときにはわからなかった彼らを取り巻く状況が、大人になった今観るととてもよく理解でき感情移入もできて本当に毎回かぶりつきで観ています。
絵を描くことが大好きな少年ネロと、大型犬で優しい顔立ちのパトラッシュが、どこか自身とゴンにも重なり、泣きながら観ることも度々です。
物語にはネロの良き理解者であるおじいさんやネロの友人のアロア、ジョルジュ、ポールなどが登場し、みんな本当に優しい人々なのですが、中には貧しいネロを疎ましく思う人物が何人かいて考えられないような意地悪をネロに対してしてきます。
ゴン兄はそれがどうしても許せず、いつもテレビに向かってそいつらに汚い言葉を浴びせています。
母が若い頃、近所の映画館で観るチャンバラ映画に、おばあさんたちお年寄りがスクリーンに向かって「そら、後ろにいるぞ‼️危ない‼️そんな奴切っちまえ‼️やったー‼️気持ちがええなぁ‼️」と大騒ぎをしていたそうで、現在のゴン兄もほぼほぼそれと同じレベルです。
無料で見られるアニメに大声で罵声を浴びせたり、おんおんと泣いたり、頑張れと拳を握りしめたり、まあ、そもそもが単純で安上がりな人間なのであります。
こいつら絶対許せん①
コゼツ(アロアのお父さん)
貧しいネロと娘のアロアが仲良くすることが気に入らない。自分で破った帳簿を勘違いからネロのせいにしたり、それが判明しても謝らない。傲慢さが服を着て歩いているような人間。
画像お借りしています。
こいつら絶対許せん②
ハンス(村の靴屋)
ネロとおじいさんが住む家の大家。家賃の取立てにいつも何様といった態度でやってくる守銭奴。コゼツなど金持ちにはゴマスリを忘れない。ネロとパトラッシュに仕事を言いつけ重い荷を引かせた挙句、駄賃を払わない意地悪を平気でする。
こいつら絶対許せん③
金物屋(粗暴で怠惰なパトラッシュの元飼い主)
パトラッシュを散々ムチ打ちコキ使い瀕死の状態で河原に捨てた男。その後ネロの介抱でパトラッシュが元気になったことを知るとおじいさんに金を払うことを約束させる。
地獄に堕ちるために生きているような奴。
どいつもこいつも憎たらしいやつばかり。
ほんま腹立つ💢
特に②番のハンスはゴン兄がサラリーマンの時に会社にいた奴にそっくり。仕事もせず遊んでばかり、そのクセ社長が来ると思いきりごまをスッていたっけなあ、四日市の水谷くん。
ネロはきこりのミッシェルおじさんのところで重い木材を運ぶ荷役をこなし、それによって得た10サンチームで生まれて初めて白い画用紙と鉛筆を買います。
それまでは木片などに木炭で絵を描いていたネロは、いざまっさらな画用紙に向かうと何を描いたらよいのかわからなくなってしまいます。
しかし、目の前でお座りをするパトラッシュを見ていて自然と鉛筆を手にとります。
昔、日本画家の東山魁夷先生が「何を描こうか探してはいけない。描いて欲しいものは自然とむこうからやってくる」と言っていたのを思いだしました。
男ばかり3人兄弟のゴン兄、弟たちは幼い頃、母からお小遣い10円をもらうとお菓子屋さんにガムを買いに走りましたが、ゴン兄は文房具屋さんに1枚1円のわらばん紙を10枚買いに行きました。新聞に入ってくる裏が白いチラシだけでは物足りなかったのです。
ネロもアロアからもらった古い帳簿の裏に絵を描き尽くしてしまい、おじいさんと仕事に出かけた街の文房具屋でショーウインドウに並ぶ白い画用紙を見つけます。
絵を描きたい、もっと上手になりたいという熱い思いを抱く少年ネロと、彼に寄り添うパトラッシュをこれからも応援し続けたいと思います。






