もうずいぶんと行ってない名古屋駅前のジェイアール名古屋高島屋、その最上階にフードコートがありまして、そこで母ゴンとお茶をしている夢を見ました。
母は元気だった頃に愛用していた淡いベージュに黒の水玉模様の薄手のスカーフを首に巻いていました。
ゴンは肉球柄のバンダナをボーイスカウト風にやはり首に巻いていました。
ふたりのいでたちがとてもおしゃれで若々しく、そのふたりと向かい合う形で丸いテーブルを囲み珈琲だか紅茶だかを飲んでいるのです。
母が言いました。
ふたりとも、こんどはお母さんに付き合ってね、お友達と夏に尾瀬沼に行くときのリュックやシューズをどうしても今日中に見て買っておきたいの。
ゴンが返しました。
いいよ、おっかちゃん、おいら、欲しかったおやつとおもちゃ買ったから。
母とゴン兄にはゴンは北海道犬に見えているのに、他のお客さんには人間の子供に見えているらしく。
買い物の最後にデパ地下でエビマヨとマグロのお刺身を買って帰ろうね、お父さんに頼まれたから、とふたりに話すゴン兄。
デパート独特のあの華やいだ雰囲気の中で、ゆったりと流れる時間。
ずっと続いてほしいと思っていたけれど、ゴン兄、足に鈍い衝撃を感じそこで目が覚めました。
にーちゃん、朝だ。
起きれ。
菜々ちゃーん。
ああ、夢かあ。
…。
デパートの最上階。
お空にいくらか近い場所。
また行きたいな。
また会えるかな。
母の認知症が重くなり半分寝たきりのような状態になったときに、
①母の病気がすっかり治って
②ゴンが人間の子供になって
③自分がお金持ちになったら
4人でアイスランドに行こうねと父に話したところ、③番が一番可能性が低いと言われたゴン兄でした。