しゅりでしゅ。

シオンくんの案内で男鹿半島の先端、入道崎までやってきました。


ここから先は日本海です。

もう陸地はありません。

今日はとても凪いでいます。

穏やかです。


水平線を見ていると、地球は丸いんだと気づかされます。

そして、しゅりは…

なんてちっぽけな存在なのだとも気づかされます。

でもおとしゃんはいいます。


しゅりはちっぽけな存在なんかじゃないよ、

しゅりの存在はお父さんの中ではおっきくて、

それはもうたとえようのないくらいおっきくて、

大切なものなんだよと。

たからものだよと。

シオンくんもそう。

お父しゃん、お母しゃんの中では、シオンくんの存在はとってもおっきい。

そしてとっても大切。

大切な大切な、たからもの。

それは今も。

これから先もずっと変わることなく。

そんなシオンくんに案内してもらって巡る秋田だから、

うるわしいばかり、


たのしいばかり、

そしてちょっぴりせつない、

シオンくん…

(カサカサ←枯葉が舞う音)

しゅりね…(カサッ)

とっても…(カサコソ)

その…なんていうか、

お腹がすいたわ!

だよね!

もうお昼だからね!

しゅりちゃん!

男鹿名物のアレ!

入道崎名物のアレ!

食べにいこう!

その前に、この海岸の石を拾い集めよう!

石?

を集めるの?

なにかしらね?

つづくわ。