ゴンです。
今日はわりとあったかですね。

でも明日、東海地方はまたまた雪の予報が…。
皆様、何卒お気をつけ下さい。

さてにいちゃんがたま~においらの手(前足)を握り、目を閉じて

「ああ、こうしてると、お母さんの手みたいだ」

なとど、ねたぼけたことをこいてやがります。
「でも、お母さんの手はこんなに毛むくじゃらじゃなかったよなあ」

だったらやめとけよ!

 

おっかちゃんの介助によくおっかちゃんの手を握っていたにいちゃん。
おっかちゃんが認知症になったことで、おっかちゃんの手を握る機会をもらったにいちゃん。

車椅子からベッド、ソファへの移動とかに、だっこもいっぱいしてあげたね。


にいちゃんは、若かりし頃(太古の昔、大昔)よくアメリカに一人で遊びに行ってました。

で、何度か渡米するうちに、アメリカに何人かのお友達が出来て、モーテルとかじゃなくって、

お友達んちにお泊りするようになりました。
で、そこで目にしたのは、日本人のお客さんがいても、何らかまわず、ハグしたり、キスする、
夫婦、親子の風景。

その時に、文化の違い、習慣の違いがあるとはいえ、恥ずかしがることなくスキンシップをはかる彼らがとてもうらやましく思えたのだとか。

日本人はハグしない、キスしない、ましてや人前でなんてとんでもない。
スキンシップの下手な民族だよなあ、ちょっと寂しいなあ、って感じたんだとか。

例えば親子なら、死んだ後、お棺の中の故人に涙ながらに頬ずりするのがせいぜいじゃないかって。
そんなの嫌だって、にいちゃん思ったんだ。

 

今から10年以上前にアルツハイマー型認知症を発症したおっかちゃん、

おいらがこのおうちに来た6年前には、おっかちゃん、もうかなりわからなくなってました。
で、その頃から、にいちゃん、どこへ行くのもおっかちゃんの手を引いて。
スーパーも、病院も、喫茶店も。
おいらとのお散歩も、にいちゃん右手にリード、左手におっかちゃん。
近所の人達が見ててもおかまいなし。

逆に「うちの母は認知症です。徘徊してたら声を掛けてあげてね」と言わんばかりに。
 

だからにいちゃんは、おっかちゃんとたっぷりスキンシップをはかれたよ。
アメリカのお友達と同じくらい、いや彼ら以上に。
その点についてはよかったなあって今も話してる。

きっと神様がおっかちゃんとのそんな時間を与えて下さったんだよ。

 

「ところでさ、ゴン、おまえって、じゃんけんのちょき、できないんじゃね?」

って、おっさんのくせに若い子言葉使ってんじゃねーよ!

それよか、いい加減、手を離しやがれ!