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with ease 

宇宙の片隅でエイトを想っているブログ。

本日2つめです。

 

盛大にネタバレしていますので、ご注意ください。

上手・下手ではなく、(舞台に向かって)右手、左手、で書きます。

コージは基本津軽弁ですが、記憶し切れていないので、多くは標準語で表記しています。

また、あくまでも自分の覚え書きなので、記憶違い等多々あると思います。

もっともっと、しっかり覚えてらっしゃる方がいると思うけれど、自分のために、書き残しておこうと思います。

 

※6/22 2回目の観劇の後の、追記・訂正しました。

※1回目は1階K列、2回目は1階W列での観劇でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふっと場内が暗くなる。非常灯も消えて真っ暗に。

スクリーンには、降りしきる雪が映し出される。

やがて上がる幕。

 

舞台右手にスポットライト。コージの祖母と借金の取り立て屋ふたり。

舞台左手奥に、うつむいてベンチに座る青年。青年の後ろには、昔の田舎でよく見られた、立て札式の駅名の看板。青年の方はさらに薄いスクリーンで遮られているので余りよく見えない。

たぶんヤスくんだ。どきっとするけど、当然まずは右手に目が行く。

(W列では、スポットライトがあたるまで、左手のヤスくんは全く見えない)

 

コージのばっちゃは毎月借金を払っているらしい。

こんなへんぴなところまで毎月取り立てに来るこっちの身にもなってくれと愚痴をこぼす取り立て屋。

 

孫は元気か?

ろくに人の目も見て話せねえあの孫な

せいぜい孝行してもらえよ

 

ばっちゃ、身を翻して、舞台左手の方へ向かう。取り立て屋、舞台からはけていく。

 

薄いスクリーンが上がり、青年にライト。

コージは演歌歌手を目指して東京に旅立つところ。

(このことは、この場面では明かされない。

 観客が予備知識として知っているだけ)

後ろの駅名は「あじがさわ」。鰺ヶ沢だね。青森県の日本海側の小さな町です。

 

ばっちゃは、包みを渡し、開けるように促す。

中から出てきたのを広げるコージ。紺の背広だ。

これを着ていれば、東京に行ってもいっちょ前に見えるだろうから、みたいなことをばっちゃは言う。

 

ばっちゃ・・・

 

(きっと東京へ行けば、ださくて田舎くさいスーツにしか見えないんだろうなと思ったりしながら、

 ばっちゃの気持ちに泣けてくる・・・。

 

ばっちゃに謝りながら、世の中とっくり返してやる! と、旅立つコージ。

 

暗転すると、そこは東京。人が次々と行き交う。特にセットはない。

きょろきょろしながら、笑顔で舞台奥から歩いてくるコージ。

やがてそこは演歌歌手北野波平先生の事務所らしき場所に。

(セットはないけど、人々の動きでそれがわかる)

「弟子にしてください!」と大きな声で叫び、土下座するコージ。

事務所の人々はたばこを吸いながら愚痴をこぼしている。

どうやらあまり演歌に対する思い入れはない様子。

 

ちょっと君邪魔だよ。

そういうことするならもっとあっちでやってくれる?

 

舞台左端に飛びすさり、また土下座するコージ。

 

そこへ波平先生が到着するというお知らせが入り、かしこまって一列に並ぶ。

波平先生はかなり羽振りがいい様子。

秘書(愛人?)連れでやってくる。

 

今日は女性週刊誌の取材ですから!

おお、そうかそうか。

 

北野先生の大ファンだと告げるコージ。ありがとう、と奥に去っていく北野の背中に、弟子にしてください!と大声で叫ぶ。

 あのねえ、先生は弟子は取らないの。

今時演歌を歌いたいなんて変わった子は、いらないの。

 

と、事務所の面々。

コージ、先生に追いすがろうとするが止められる。

先生、右手にはけていく。

 

まあまあまあまあ・・・

 

オキナワ舞台右手から登場。

 

俺ずっと見てたけどさ、その子5時間土下座してたよ、5時間だよ。

ちょっとぐらい歌を聴いてやってもいいんじゃないの?

(2回目は4時間になってた。1回目は5時間だった気がするんだけどなあ…)

 

オキナワは、北野の財布を盗んで出入り禁止になっていたようだ。

コージを弟子にするついでに、自分もうまく収まろうとしている。

 

いったん奥へ消えた先生、戻ってくる。

 

話が違うよ。

女性週刊誌っていうけど、全然女性いないじゃないの・・・

 

北野先生! 俺のこと弟子にしてくれ!

ここに、演歌のこと真剣に考えている人、北野先生意外にいるようにみえねえ。

いるなら、前へ出てきてくれよ!(もちろん本当は全部津軽弁)

 

静まりかえる一同。

歌をきいてやったらいいのではというオキナワの提案に、


のったあ!


北野、歌をきくことに。

 

よーし!

「なみだ船」でいいか?

 

ギターを弾き出すオキナワ。

コージオキナワの方を向いて歌い出す。

なかなかいい感じ。

周りも、おっ、という空気になる。

 

コージ、歌にノリながら、振り返ると、

じっと自分を見つめる人々。

とたんに声が出なくなる。

 

な、なんだよ? どうしたんだよ?

めぐせえもの・・・

みんな見てるもの・・・

当たり前だろ!

 

あーあー、という空気になる一同。

はけていく。

舞台中央に取り残されるコージとオキナワ。

 

行くとこも、銭もないコージを、

オキナワは、自分の住んでいるみれん横丁に連れて行くことにする。

左手にはけていくふたり・・・。

 

ここまでは、導入部分といった感じで、全体的にわりと抑えめというか、見ているこっちも様子見というか、そんな感じで。コージのセリフも少なめだったし。

でも、ヤスくんがしゃべり出した時は、もうちゃんとコージでした。

 

みれん横丁のセットが、両サイドから舞台へ押し出されてくる。

手前、なか、奥、と建物が左右それぞれ3セットあって、一点透視法みたいに奥行きのある作り。

上から横丁の看板やネオンも降りてきて、舞台はあっという間にみれん横丁に早変わり。

この舞台転換とセットがすばらしくて! 

横丁の住人たちが「みれん横丁のテーマ」を歌いながら、小道具をセットしたりしていくのも楽しい!

 

横丁の住人たちは、みんな浮浪者みたいなぼろぼろの格好で、それぞれなんかやってます。

それぞれ「当たり屋」とか「覗き魔」とか「放火魔」とかあだ名がついている。

底辺で暮らす人たちなのです。

 

そこへ、まずオキナワ。遅れて、きょろきょろしながらコージが登場。

 

オキナワのことはスルーする住人たちだけど、よそ者のコージは見逃せない。

みんなで取り囲んで、身ぐるみはがそうとする。

 

おい、やめろよ! 俺の友達なんだぜ

おまえの友達かもしれないけど、俺たちの友達ではない

 

やっぱり身ぐるみはがそうとする。

そこへ「陛下」(あだな)がやってくる。

皇室の血を引いている・・・という結婚詐欺を働く人らしい。

この横丁のとりまとめ役みたいなのである。

陛下の口利きもあって、なんとか、難を逃れるコージ。

おわびに(だったかな・・・?)バーベキューを進呈される。

陛下は白いビニール袋を提げていて、そこから串焼き肉(特大)を取り出すんである。

 

バーベキュー?

いいんだべか?

おおー遠慮するな!

 

その大きさに驚くコージ。ほんとにいいんですかと確認しながら一口ぱくり。(ほんとに食べてる)

コージを取り囲み固唾を飲んで見守る住人たち。

 

うまいか?

はい!(イントネーション津軽弁。「い」があがる)

そうか!

でもこれ、何の肉ですか?

 

ドン! 何かがぶつかるような音。

住人駆け込んでくる

 

陛下!

向こうの方でまた犬がひかれました

何犬(なにいぬ)だ

柴犬です

よしとってこい!

コージが毒味をしてくれたから大丈夫だ

 

事の次第に気づくコージ。

うっ・・・とこみ上げてくる。

口を押さえる。

左手の方に大きな青いポリバケツ。

駆け寄っていってふたを手に取り、中に吐く。

 

ここのシーン、ほんとに吐いているんですよ。

口の中のものをデロデロって、出しているんです。

 

変な話だけど、このシーンを見た時に、

なんかあらためてヤスくんの本気を見たというか、

この世界がよりリアルなものとして自分の中に根を下ろしたというか、

そんな気がしました。

 

みれん横丁の人々、ワイワイ騒ぎながら戻ってくる。

きれいな外国人の女性をみんなで運んでくる。

女性は、やめてください、はなして、などと片言の日本語で叫んでいる。

 

おお! 

 

色めき立つ住人たち。

うわあと取り囲むがそこを陛下が制する。

 

待て。

 

動きを止める住人たち。

 

順番だ。

 

女性の前に(舞台奥の方に向かって)一列を作る住人たち。

オキナワも並んでる(笑)

一番前の男がしかし、逡巡する。

 

でも・・・

もしかして何か病気を持っているかも・・・

 

ざわざわする住人たち。

 

よし。

コージに毒味をさせよう。

おいコージ、パンツ脱げ。

 

ええっ!

左端の方で唖然としていたコージのズボンを脱がそうとする住人たち。

必死に抵抗するコージ。

 

そこへ、ヤクザ3人組がやってくる。

この女性はテレサという名前で、ストリッパー劇場から逃げ出したところを追いかけてきたらしいのだ。

 

テレサからぱっと離れる住人たち

ヤクザに謝る。

 

いやいや、どーもすみません

 

テレサを連れて去って行こうとするヤクザたち。

それを黙って見守る住人たち。

それを黙ってみてられないコージ。

 

なんだべ・・・なんか、このままこの人連れて行かれたら、俺なんか嫌だなあ

おい!

 

オキナワの制止も聞かず、ヤクザに立ち向かうコージ。

が、勝てるはずもなくぼこぼこに。

止めに入った住人たちもぼこぼこにされる。

 

すみませんでした・・・

 

土下座で謝るコージたち。

去って行こうとするヤクザたち。

去り際に、コージの背広に唾を吐きかける。

コージの怒りに火がつく。

 

ばっちゃの背広に謝れ!

・・・殴りすぎたんじゃないすか?

おら、この背広に郷里しょってんだあ!

謝れ! やんたば殺せ!

意味わかんねんだよ!

 

ヤクザ、殴ったり蹴ったり踏みつけたり。

もう死ぬよね?というぐらいのありさまに。

 

ゆらりと立ち上がるコージ。

 

俺は歌で殴る

 

歌い出す。

 

♪凍てつくうううう よおおおなあああ

 みなとでええ ひとりいいい

 

途中からみれん横丁住人がコーラスに入って、

ラストまえの「ああ北の港町」では大合唱。この場面、ぞくぞくします。

 

あっけにとられ、聞き入る一同。

ヤクザも足を止めて聞き入っている。

一番を歌いきったところで倒れるコージ。

 

2番まで歌われたら、謝っちまうところだったぜ・・・

 

去って行くヤクザ。

連れて行かれながら振り返るテレサ。

コージを取り囲む住人たち。

 

おいコージ、死んだのか?

・・・・

・・・・

よし、身ぐるみはがせ!

 

コージにたかる住人たち。

 

おい!

 

オキナワの一喝で我に返る住人たち。

 

手当だ!

奥に運び込め!

 

奥に運ばれていくコージ・・・。

 

帰ってきてから、録画しておいたワイドショーを見たら、

バーベキューから、コージの演歌が爆発するあたりまでが、取り上げられていましたね。

 

コージの歌唱力が初めて発揮される、重要なシーン。

コージは歌が上手いんだなあ! と舞台上の人々を、そして観客を納得させなければいけないシーン。

 

コージの演歌は、全編通してもちろんすばらしいです。

でも、コージの歌の真価は、実はうまい下手を越えたところにあって。

感情が塊になってぶつかってくる。命を削って歌っている。そんな歌でした。

こんな風に歌っていたら、コージは苦しいんじゃないだろうか、大丈夫だろうか、そんな心配をしてしまうような。

 

この場面でも、コージの熱量が見ている側にガツンとぶつかってきて、

声量も(もちろんマイクの調節もしていると思いますが)、迫力もあって、

「すごい歌うまい!拍手!!」ではなく、

逆にあたりがシーンと静まりかえってしまうような、そんな場面になっていました。

 

暗転。

踊り子たちのショー。

歌は「カスバの女」。

途中から、テレサも加わる。

 

踊り子たちの楽屋のセットが引き出されてくる。

(W列で見てた時、ドアの部分が折りたたまれたままになっていて、踊り子さんの一人が

 一生懸命セットしていた)

楽屋に戻ってくる踊り子たち。

トイレに行こうとする踊り子を逃げるのか、楽屋から出るな!というマネージャー。

ティッシュで頭をはたいたり、ハシモトさんにブチューってしたり・・・狼藉を働いて出て行く。

 

あんたまだまだかせぐんだろ!

ハイ!

家族が待ってるんだろ!

ハイ・・・

お金送るんだろ!

!ハイ・・・!

あんたいろんな「ハイ」を使い分けられるようになったね・・・

 

デモ、一度ちゃんと謝りたいと思ってマシタ・・・

 

踊り子たちに土下座して謝るテレサ。(どこかの政治家みたいな謝り方)

 

などなどあって。

最後は

 

出前とろう! あんた何にする?

湯葉・・・

そんなのないよ

 

みたいな感じで、暗転。

セットは基本みれん横丁ですが、「みれん横丁」という看板がなくなって、その代わり上の方に、橋みたいなものが渡されて、右と左のセットがつながります。

(みれん横丁の通りを正面から見た奥行きのあるセットと、もう一つはみれん横丁の中にいるようなセットと、2種類あって使い分けされていました)

 

コージはすっかりみれん横丁にもなじみ、日雇いの工事の仕事なんかで日銭を稼いでいる様子。

橋になった部分を、右手から作業着とヘルメット姿で登場。

すっかり汗臭くなってしまって。

コージが両手をバンザイして、脇のにおいを住人たちがかぐシーンがあった気がする。

働いた男の臭い、とかなんとかいいながら。

 

舞台上には、流しの大野が登場。

大野さん歌ってよ、と喜色満面で駆け寄る住人たち。

 

いくらだっけ?

3曲1000円。

 

太っ腹な陛下が

 

よし、俺が300円だそう!

残りはみんなで出し合え!

 

持っているお金を出し合う住人たち。

陛下、集まったお金を大野に渡す。

 

よーし。たしかに326円。

って、足りねーじゃねーか!

 

ずっこける大野。

しかし、

 

頼むよ大野さん。

荷物運んで食うだけじゃ、牛や馬とおんなじだ。

俺たちを人間にしてくれよ。

 

という住人たちの訴えに、

 

五木ひろしでいいか。

 

と、歌い出す大野。

聞き惚れる住人たち。

コージも耳を傾ける。

オキナワは橋のとこに座って足をブラブラさせながら聞いてる。

 

六角さん、いい声してるなー。

後でパンフを読んだら、バンドやってるらしい。

 

歌はいいなあと、しびれる面々。

みんな、自分のために歌ってくれたと思っている。

コージも。

 

オキナワ-、

あの人、変な人だ

挨拶もしてねえのに、おらのために歌ってくれたあ・・

 

コージが上から駆け下りてくる。

 

俺のために歌ってくれたんだな

どうして、俺の聴きたい歌がわかったんだ。

 

いやいや、俺のために歌ったんだろ。

いや、俺だ。俺だ。

 

と騒ぐ住人たち。

そんなどさくさに紛れてオキナワは大野の財布を盗む。

大野、財布を盗まれたことに気がつくが、オキナワだとは気がつかず、別の住人を追いかけて行く。

 

残ったオキナワ

 

さあ、たまにはぱあっとやろうぜ!

 

と、コージをつれて退場。

 

このあと、テレサと再会するシーンです。

長くなってきたのでいったんアップします。

ここまでで、前半の30~45分ぐらいかな・・・