チビは、初めての言葉、「デンチャ」「ワンワン」を発してから数カ月、
いっこうに「おかあさん」「おとうさん」を言えなかった。

「シュッシュポッポー」、「発車オーライ」と流暢に言えるくせに、
なぜか「おかあさん」「おとうさん」は「たたた」としか言えない。
てか、言えない言葉は全部「たたた」でごまかすことを覚えたにすぎない。

しかも、保育園で「ママ」「パパ」が横行しているので、
「ママ」「パパ」は言えるようになってるし。
でも、よそのお母さんのこと「ママ」ってよんだり、
ダンナを「ママ」ってよんだり、いまいち使い方はわかっていなかったが…。

半月前からは「ねぇねぇ」と長年連れ添った夫婦のような呼び方されるし…。

そんな息子が、7月末日、ついに「かーしゃん」と言えるように!!

もう半分諦めていて、「パパ」「ママ」で妥協しようかと思っていたけど、
粘ってよかった。
一度言えると、うれしかったらしく、
無駄に「かーしゃん」と呼ばれる。
あぁ、呼んでもらえる日がくるとは。
わたしが俵万智なら7月31日はかーしゃん記念日だ。

ついでに「とーしゃん」も教えたところ、言えるようになった。
「かーしゃん」「とーしゃん」とうれしそうに連呼している。

が、事件は昨日起こった。

ダンナが、
早朝から仕事で、帰宅が夜中だったため、
チビと一度も顔を合さなかったのだ。

するとどうだろう、
今朝、1日ぶりに会ったダンナに向かって
「たたた」と呼びかけているではないか。

!!!

まさか、1日呼ばないだけで呼べなくなるとは!!

幸いにもかーしゃんは健在だが、
予断を許さない状況であることを痛感。
事あるごとに「かーさんはね」とアピールすることにした。

「とーしゃん」が復活する日が遠くないことを祈っている。