本のタイトルを見たとき、正直少し大げさだと思った。
「筋トレが最強のソリューションである」。
いやいや、そんなわけあるかと。
仕事も家庭も人生も、そんな単純な話ではないだろうと。
ただ、読み終わったあとに思ったのは、
「あながち間違ってないな」
ということだった。
この本の内容はとてもシンプルだ。
・悩んでいるなら筋トレしろ
・自信がないなら筋トレしろ
・ストレスがあるなら筋トレしろ
一見すると乱暴にも思えるが、その根拠がしっかりしている。
筋トレによって分泌されるホルモン、特にテストステロン。
これがメンタルや行動力に与える影響について、科学的な視点も交えて説明されている。
つまりこれは単なる精神論ではなく、
「身体から変えることで思考も変わる」
という話
読んでいて印象的だったのは、「行動が先」という考え方。
やる気が出たら動くのではなく、
動くからやる気が出る。
これは自転車でも同じだと感じる。
「今日はなんとなく気分が乗らないな」と思いながらも、とりあえず外に出てペダルを回し始める。
すると不思議と調子が上がってきて、そのまま気持ちよく走れてしまうことがある。
筋トレもそれと似ているのだと思う。
この本はとにかく読みやすい。
難しい言葉は少なく、テンポも良い。
どちらかというと「勢いで押してくるタイプ」の本だが、その勢いが心地いい。
疲れているときでもスッと読めるし、
こういう「行動につながる本」は意外と少ない。
個人的に感じたのは、この本は「完璧を求めない」点がいい。
本格的なトレーニングをしろ、というわけではない。
まずは腕立てでもいい、スクワットでもいい。
とにかくやること。
このハードルの低さが、継続につながる。
スッと腑に落ちたのが
「どんなに厳しい上司でも筋トレしていれば、いざとなったらワンパンできる。」
ということ。
社会人2年目がド・ブラックな環境だった。
この言葉でだいぶ救われた。
今ではまた環境は違うので考え方は違うけど。。
子育てや仕事をしていると、「時間がない」は常に付きまとう。
まとまった時間を確保するのは難しいし、
でも筋トレは違う。
短時間でもできるし、場所も選ばない。
極端な話、自宅の隙間時間でも成立する。
この「始めやすさ」は、実はかなり大きなメリットだと思う。
そしてもう一つ感じたのは、
筋トレは「自分でコントロールできる数少ないもの」だということ。
仕事や家庭は、自分の意思だけではどうにもならないことが多い。
外部要因に左右される場面も多い。
でも筋トレは違う。
やるかやらないかは、自分次第。
やった分だけ、少しずつ変化が見える。
この積み重ねが、自信につながっていく。
もちろん、この本の内容をすべて鵜呑みにする必要はないと思う。
筋トレだけで全てが解決するわけではない。
そんなに単純な話ではない。
ただ、それでも一つ言えるのは、
「やらないよりやったほうがいい」
そして、そのきっかけを与えてくれるのがこの本だ。
もし最近、
・なんとなく気分が上がらない
・やる気が出ない
・何か変えたいと思っている
そんな状態であれば、一度読んでみてもいいと思う。
そして読み終わったあとに、腕立てを10回でもやってみる。
それだけで、この本の価値は十分にある。
結局のところ、
「筋トレが最強かどうか」は人それぞれ
でも少なくとも、
“かなり有効なソリューションである”ことは間違いない。
そんなふうに思わせてくれる一冊だった。




