『2013年 元旦 ~新成人お祝い~』 | From With

From With

子供達に、幸せの見つけ方、教えてあげたい・・大丈夫。隣りにいるから。あなたの周りは、ほら、幸せがいっぱい!!(自宅を色んなお子さんに開放して14年。問題のある子 無い子皆一緒に 同じ時代の同じ時間を生きていきたいな~!一歩一歩、 丁寧に・・)



元旦

「新年 あけましておめでとう」


父の挨拶で新年が明けた。


幼い頃から家族全員で座敷机を囲み こうして始めてきた新年を この年になっても迎えられたことに感謝する。


母が年末に仕込んだ白味噌の封を開けお雑煮を振舞い、それぞれの名前を書いた祝い箸のテーブルにお重箱を並べた。


昨夜のうちに取り皿や飾り物etcセッティングした新春のテーブルに父がしきりにシャッターを切る。「ママ、見てみぃ。勉強するっちゅうのは偉いもんや!N子のお祝いや。旅館みたいやなぁ。」と、お雑煮が冷めるのを気にする母を横目に望遠、広角レンズを駆使してテーブルを一回りする。




From With-201212081457000.jpg






一息ついたところへ 弟夫婦と甥っ子のM君がやって来た。


「大学入っても兄貴の真似だけは絶対にやらん!!」と意気込んでいたM君も去年十一月に二十歳になり、はた目には洋服の趣味と言い、流行りカットの茶髪と言い、その兄貴そっくりの青年になっていた。


初詣は街の氏神「菅原神社」。幼なじみの家や懐かしいピアノ教室を眺めながら そこが自分の世界の全てであった故郷の街を歩き、石垣に並んで座った従姉妹三人を写真に納める。


三時過ぎに 京都の大学に通う甥っ子のT君が帰って来た。いつものことながらお祭り男(!?)のT君が入ると場は一気に盛り上がり一皮向けたようになる。


そこで予定していた三人、T君の大学卒業&就職祝いとM君とNの成人祝いをすることにした。


両親、弟夫婦、私達からのお祝い袋がうやうやしく手渡され 滞りなく終わったところで乾杯。両方を一足先に終わったFが「えっ!?社会人頑張った賞は無いの!?」とふざけてみせた。


夜は一族全員揃った十人でお祝いと称してすき焼き&鉄板焼パーティー。(絶対すき焼き派)(何がなんでも鉄板焼派)(やっぱり両方食べたい派)で座席を割り振りまたビールで乾杯!!


「どんな二十歳を過ごしたい?」
「どんな社会人になりたいかを具体的に三つあげよ!」の私の質問に素直に悩む子供達に 夏休み、冬休みの宿題を並んでさせた頃を思い出した。



「去年も言ったけど、僕は自律出来る自立した人になれるよう頑張りたい、って思ってる。」


M君
「俺、さっきNの去年一年の写真見せてもろて、落ち込みまくりや・・・。俺はバイトと麻雀と飲み会しかなかったからな・・・。今年はちゃんと目標持って過ごさなあかん、て思たわ。」


小さい頃からネガティブになりがちなM君に私が「そうやって素直に自分を振り返る気持ちを言葉に出来るのがM君の素晴らしいところよ!偉い!なかなか出来ることじゃないわよ!」と背中を叩く。


そして、T君、
「せやなぁ、まず ため息をつかない!←これは大学入った時から意識してるねん。二つ目、営業ノルマは決めないで自分を貫く!三つ目、忘年会なんかで幹事やって(やっぱりI田は違うなぁ~)って言わせる!!やなっ!」


相変わらずの強気発言に社会人二年目Fが間髪入れず


「Fは毎日ため息つきまくりよ・・・朝起きて は~、今日も会社か、は~。出社して は~、また山積み仕事か は~、お休みも日曜の夜は は~、また明日から仕事か は~、だよ。

ましてや、宴会なんてう~~~んざり~~~!!」と肩をすくめた。


そんな四人を見ながら(何回こうやって四人揃ってお正月を迎えただろう。ちっちゃい頃は お婆ちゃんにエプロン付けて貰って 横一例でお餅を丸めたのよね~。


T君とM君を二人で東京に来させたときは お爺ちゃんがこっそり隠れて新幹線に乗ってたり


上の二人が引率して四人でディズニーランドに行ったときは 心配したお婆ちゃんが一時間毎に電話してきたんだったな~~~。)と懐かしく想いだした。



それから、Aさんがクリスマスに買ってきたボードゲームが登場。ジェンカみたいにカードを積んで行く簡単なルールだが、さすが成人、慎重に計算、慎重にのせる。そして、ラスト1かっ!?と危ぶまれると四人総立ちで事の成り行きを息を飲んで見守っていた。






こうして、今度いつ全員揃えるか確約できない時代を迎える新成人達のお正月は いつもと変わらず賑やかに過ぎて行った。






From With-201301041551000.jpg



From With