『Fご招待の蓼科山荘』 | From With

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子供達に、幸せの見つけ方、教えてあげたい・・大丈夫。隣りにいるから。あなたの周りは、ほら、幸せがいっぱい!!(自宅を色んなお子さんに開放して14年。問題のある子 無い子皆一緒に 同じ時代の同じ時間を生きていきたいな~!一歩一歩、 丁寧に・・)



7月7日(土曜日)

Fの慰労と皆さんが一押しするT社蓼科山荘とやらを体験するべく一泊二日の旅行を組んだ。


Fは一月・二月の無理がたたって、体調不良となり先月末から婦人科ホルモン療法を始めた。(投薬は終了し、少しずつ回復)


その副作用が予想通りとはいえ人の覚悟というものは我が身に起きるとなかなか受け入れ難いもので、


身体の浮腫み、体重増加、ゲップ、倦怠感、頭痛etc襲いくる症状にFは心身疲れ果て、その慰労となった。


八ヶ岳に向かう途中で愛車の走行距離通算
123456.7890km
に達する、というのでAさんはわざわざ高速を降りる。


葡萄畑の横でめでたく達成!!記念写真をカシャッ!!


見事に並んだ数字を見ながら旅の途中で やれ77777万㎞だ、100000㎞だと車を停めては写真を撮った日を思い出した。



そして、愛車は また新しい記念距離に向かってトリップメーターを回し始めた。



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(三分一湧水)

せっかく近くに来たから、と三分一湧水に寄る。


前回来たのはFが中2、N小4の時で、担任のF森先生の故郷だったと記憶する。その前になると、小さなFは確かにいたが、Nになると定かではない。


お孫さんの手を洗うお爺ちゃまを見かけ、話はいつもの(孫が出来たら・・・)となった。



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(八ヶ岳倶楽部)

Fがどうしても行きたい、と思っていたカレー屋さんを探して開店前の行列に加わるも、どうも 40分以上は待たされる、というのでランチを傍の八ヶ岳倶楽部でとることにした。



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以前にも訪ねた倶楽部は俳優の柳生博氏が経営する人気スポットで、こ洒落たショップや林道は人でいっぱい。


その中庭を眺める窓辺にクラフト物のテーブルを配したカフェでランチをとることにした。



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が、倶楽部の雰囲気に似合わないちょっと残念な食事になってしまってガックリ・・・


でも、そんな私達の前に計らいの如く柳生氏が現れ、枝の手入れをなさる姿を拝見・・それでガックリ気分も相殺となったのがブランド八ヶ岳倶楽部というところか。




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(T社蓼科山荘)

噂通りに「隣り合わせの世界の○社蓼科山荘より立派で、優越感感じるからな!」をバブルの塔さながらの外観に(確かに!)と味わいエントランスに到着。


そして、噂通りに「管理人さんは変り者だからな!」も小指が立ちそうな対応で納得。


噂通りに温泉は良くお食事も値段の割りには満足。


噂通りに温泉横のマッサージャーは順番待ちで、カラオケボックスも即刻予約でいっぱい。


なるほど、なるほど、なのだが、皆さんの評価対象にならなかったことが不思議なくらいの落とし穴があった。


「音のデリカシー」


そう、食堂は野戦食堂かと思うくらいの「音」の洪水!!!


食卓の椅子を引く音がバイオリンなら、セルフで扱う食器はピッコロ、そして、後ろの厨房から響くは、中鍋、小鍋洗うパーカッションにトランペット、大鍋に至ってはドラかシンバルか~~~~!!


まさに 食卓と厨房が奏でるシンフォニー劇場である。


そして、おつめは後片付け。確かに美味しかった食事に感謝しながら、黒塗りの箱盆に自分の食器は自分で、と積み上げ、野戦食堂での闘いは終わった。


呆気にとられながらも、きっといつまでも笑い話にするんだろう、と苦笑して山荘の庭に四人で出る。


シンフォニーの興奮もさめ足元も薄暗くなった木道を並んで歩きながら、Aさんが何度も何度も「ついにFちゃんの会社の保養所か~」と言う。


私達の流れた時間を見下ろすように夕暮れの中にさっきまでいたレストランの出窓が浮かんでいた。


ぺちゃくちゃお喋りしながらゆるりゆるりと歩いていたら、あと少しで出口、というところで雨に降られ、小走りに山荘へ駆け込む。


こうして、我が家の七夕の夜は流石に静かになったFご招待の蓼科山荘で過ぎていった。


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