「まだ、人の願いごとがかなったころ、ひとりの王さまが住んでいました。」
これは 『グリムの昔話』 第一番 『かえるの王さま』の書き出しです。
『グリム童話』というのは 後世 付けられた名前。
グリム兄弟が 人々の間に口から口へと語り伝えられている昔話を集めたものですから、
本当は『グリムの昔話』なんです。
その第一番に、こんな書き出しで始まるお話を選んだヤーコプ・グリムとブィルヘルム・グリム。
子供達に読み聞かせるたび、
~人の願いがかなったころ~
を想い描いてきました。
そして、小さな瞳をくりくりさせて、
私こそが お姫さま!
僕だって 王子さま!
と 思いこんでいた娘と息子が 就活を受験を乗り越える歳になった今ごろ、
何となく 分かりかけてきた私です。
~人の願いがかなったころ~ の
その(願い)は、
かなうくらいの
ささやかなもの
だったのではないだろうか・・・
それを 一つかなえては、「願いごとがかなった!」と 喜ぶ人々が沢山住んでいたのではないだろうか・・・
グリム兄弟は
神聖ローマ帝国消滅のあと、小さな君主国と自由市からなるドイツ連邦が
プロシアの下
統一されるまでの 寄るべ無き国にあった人々の心に、
どんな時を迎えようとも、
うららかに生きた
祖父が 祖母が
昔話の向こう側で、
しっかりと 手をつないでいてくれる事を
伝えたかったのではないだろうか・・・
そんな風に思うようになりました。
今日も長い坂道を上って、
With Roomに子供達がやってきます。
今日は、
この『かえるの王さま』を読んであげましょう・・・
「願いごとは かなうよ。
ちっちゃな 願いごとを
沢山 沢山 かなえていったら、
きっと、一番大きな願いごとも かなうからね。」
そう 話してあげようと思うのです。
今日も つたない私のブログを読んで下さってありがとうございました。
どうぞ、お時間許す折に、『グリムの昔話第一番 かえるの王さま』
開いてみて下さいね。
忠臣ハインリヒの
胸の(たが)が ぱちん ぱちん と 弾けて飛ぶ音が いつまでも 消えずに残ることと思います。
From With
PS 『子どもに語る グリムの昔話』
佐々梨代子 野村げん 訳
(出版)こぐま社
