百合が咲いた日『ニューヨーカーな夕食』 | From With

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子供達に、幸せの見つけ方、教えてあげたい・・大丈夫。隣りにいるから。あなたの周りは、ほら、幸せがいっぱい!!(自宅を色んなお子さんに開放して14年。問題のある子 無い子皆一緒に 同じ時代の同じ時間を生きていきたいな~!一歩一歩、 丁寧に・・)

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毎週 From Withのお花と一緒に、採れたて野菜の買い出しに車を走らせる。

せっかくなので、友人の分も一緒に見繕う。

何かと 一肌脱いでくれる友人だから、少しでもお役に立てれば・・・と思って そうしているだけなのに、

彼女は いつも 野菜を取りに来る時、珍しいお料理を差し入れてくれる。

5年のニューヨーク暮らしで磨いた腕は、(これが同じ野菜か!?)と思うほど、 別物に変身させる。

今日は、

『人参サラダ』と
『野菜のポタージュ』

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『人参サラダ』

私だったら せいぜい
玉ねぎ ポン酢 頑張っても 干し葡萄・・・
聞いただけで、無理矢理サラダにされて うなだれた人参が目に浮かぶ。

それに対して、こちらは、クランベリー・ ミント・ メープルシロップとくる。
まず、クランベリーなど、冷凍食品4割り引きの日に ブルーベリーと迷って、25円の贅沢に軍配を上げて買ってくる。

それを、ヨーグルトに入れて、「今日は veryクランベリーヨーグルトよ~!」と言えば、

お調子者の娘が 「Oh!very nice!」と受けてくれるのが関の山だ。

ましてや、メープルシロップ。

会社の若手社員さんが、ハネムーンでカナダに行かれると 必ず戴くお土産。

それを、休日のブランチで、 焼きたてのフランスパンに垂らして戴くだけで幸せ。

たまに 息子が こっそり 指に垂らしてなめっては叱られるのがおち。

そんな、我が家では 主役級の または 大物ゲスト扱いの食材が

彼女の場合は ”隠し味“なのだから、

まるで、昼ドラと大河ドラマである。

(野菜のポタージュ)

カボチャ 人参 じゃが芋 玉ねぎ・・カレー風味で仕上げて冷蔵庫へ。

これなら 私も月に2~3度作り 好評を博している。と思って ひと口・・・
・・・違う・・何かが違う・・・甘さ?・・そう、甘さが違う!

私の 、カボチャ頼みの土臭いもの、ではなく、

クールで 爽やかな甘さ・・・

これって 何!?

試食する私の横で
ニンマリ立っていた彼女が、
鈴の鳴るような可愛らしい声で教えてくれた。

「青リンゴ・・・青リンゴを煮込んであるの!!

いい感じでしょ?」

・・はい、いい感じです!いい感じですとも!!

”リンゴ“ というだけでも ”ポタージュ“ の音階が半オクターブ上がるのに、

”青“ とついた途端に、まるで 『ドレミの唄』(もちろん English版)の最後の ”ドッ!“のように

どこまでも 爽やかな気分になる。

あっぱれ フルーツポタージュである!!

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特別に 特別に 忙しかった今日。

全力で仕事を終え、ヘロヘロ ヘロ助で 夕食の仕度をした。

いつもなら、好みの食器に( 馬子にも衣装 )頼みで お惣菜を盛り付けるのだが、

今夜は さすがに ディナープレートを出してきた。

百合の季節にだけ使う 私のとっておき。

ほどよく冷えたポタージュを、ラムネ色の硝子に入れて、

仕上げは 今年 一番咲きの 鉄砲百合。

ヘロヘロ ヘロ助も
その子供達も

飾らない彼女の優しさと

なんと言っても

この ニューヨーカーな味覚の世界に

うっとり 酔い痴れた夜であった。