神宮球場

阪    神 400 000 002 6

東京ヤクルト 000 000 000 0

 

 やっぱり、投手にとって真っ直ぐほど強力な武器は無い。

 もちろん、力のある真っ直ぐを持っている投手に限る。

 今日の試合では改めてそれを感じた。

 スワローズは再三の好機を、真っ直ぐを捉えきれずに潰された印象がある。

 一方の高橋はどうか。

 初回の失点は全て高めに浮いた変化球を打たれてのもの。

 別に変化球で打ち取りにいく事が駄目というわけではない。

 もっと言えば、配球自体は悪くはない。

 ただ、どんなに良い配球でも、其処に投手が投げられなければ意味が無い。

 逆に言えば、その時の投手が要求通りに投げられるかどうかが大事になって来る。

 今日の場合はどうか。

 変化球は全て高く浮いていた立ち上がりの高橋に、そんな配球が正解だったのか。

 打者が待っていようが、真っ直ぐを中心に組み立て、変化球は見せ球にするべきではなかったか。

 そう、中村のリードというのは、自分の要求通りに投げてくるという前提でのものなのだ。

 恐らく、この事は、以前にも指摘したと記憶している。

 つまり、打たれても自分にではなく、投げられなかった投手に責任があるというリード。

 まぁ、若い時に相川を師事してしまった不幸が、中村を包み込んでいるのだろう。

 意味なく打線を弄る監督に、投手に酷なリードを続ける正捕手。

 そりゃ、負けるわな。

 唯一の評価ポイントは二回裏二死満塁のチャンスにて高橋に代打を送らなかったことくらいか。

 もっと言えば、六回以降も投げさせて良かったんじゃないかという気がするけどね。