この日は都内各所で『あんのこと』の舞台挨拶が行われました。
自分が足を運んだのは新宿武蔵野館。
今回も、抽選販売のチケットが当たってしまった。
そして、今回も前の方の席。
ただし、一番端っこと思いきや、登壇者の出入り口のほぼほぼ真横の席で、入退場時に、河合優実ちゃんをとんでもなく間近で見れちゃいました。
映画の興行関係者からすれば、これ以上ないタイミングで、優実ちゃんが大ブレイクを果たし、ウハウハだったかも知れんませんねぇ。
そんな事を思う下世話な自分が嫌いです。
こんな状況になるとは露知らず、自分は、優実ちゃんのブレイク前から、『あんのこと』のチラシに上映日の記載がない時から、この作品は観に行こうと決めていたんで、どうせなら舞台挨拶時に観に行くかなんて軽い気持ちでいたわけです。
何しろ、『少女は卒業しない』『愛なんて』『サマーフィルムにのって』『PLAN75』『モダンかアナーキー』『由宇子の天秤』などなど、他にも優実ちゃんの出演作は結構観ていたんで、舞台挨拶にも行ってみよっかなって感じです。
一旦は、チケット争奪戦が面倒くさくなって諦めたけど、抽選販売なら一応も申し込んでおくかと思い、本日と相成りました。
分かっちゃいたけど、観終ると落ち込みますよ。
それだけは間違いないです。
ネタバレになるんで、あまり語る気にはなれないんですが、武蔵野館では記者さんたちがいないという事もあり、質問コーナーが設けられました。
運よく、自分も質問させてもらえました。
途中、群れていたカラスが一羽だけ電線に残るシーンがありまして、それが、母親からの呪縛のようなものから逃れられず飛び立てない「あん」であったり、結局は一人になってしまう「あん」を暗示しているのではと深読みしたので、その辺りの事を訊いてみました。
答えは、一言で言うと、監督ではなく、カメラマンの拘りとの事でした。
こんな事を書いておいて、ふと思ったんですが、「あん」という名前だけど、英語のan、要は1を、つまりは一人というのを暗示させてるのだろうか?
これも考えすぎか。
でも、そんな自分は嫌いじゃない(笑)。
そして、チラシにあるように、「彼女(あん)は、きっと、あなたのそばにいた。」という言葉を胸に刻みたくなる映画です。
胸に刻みに、映画館へと足をお運びください。
ただし、心が沈む覚悟はしておいてくださいね。