バンテリンドーム
東京ヤクルト 310 210 004 11
中 日 003 000 020 5
ヒーローは文句なしでオスナ。
満塁を含む二本の本塁打なのだから当然ではあるが、自分が取り上げたいのは五回のタイムリー。
一死一塁で武岡に送らせず打たせる采配でアウトカウントを増やしただけに終わった直後に飛び出した左中間への打球で一塁走者の塩見が生還し、ベンチのミスを帳消しにした。
二連覇時の野球が今日に限っては蘇った。
そして、もう一人のヒーローは長岡。
八回に登板した嘉弥真が心配を裏切らない投球で点差を詰められる。
とにかく、平常心でマウンドに立てていないのだろう。
ピーゴロで悠々併殺と思いきやワンバウンドの悪送球。
そんなミスを長岡が好捕しただけでなく、体勢を崩しながらも一塁へ転送し併殺を成立させた。
一粒で二度おいしいではないが、このワンプレイには二つのファインプレイが内蔵されている。
どちらか一つでも欠けていたら、空気的には中日がイケイケムードになっていただろう。
今の中日は、出塁重視、繋ぎ重視の場面では、カウント3-1から打者が待球策が取れている。
もしかすると、中日の強さは本物の可能性がある。
スワローズにして欲しい野球が出来ているもの。
大勝したけど、中日の野球がちょっと羨ましいなと思った一戦でした。