バンテリンドーム

東京ヤクルト 000 000 200 2

中    日 000 000 03Ⅹ 3

 

 勝因について何処をピックアップしようかなと思っていた八回裏。

 マウンドに清水が上がったことで、思考は止まった。

 清水が打たれるとか、そんな予感があったわけではない。

 何故、清水が八回なのだという疑問からだ。

 今季、調子が今一とはいえ、この所、取り敢えずはクローザーの役割をこなしてるわけだから、連続して失敗するまでは固定して、如何に清水に繋ぐかの継投になると思っていたら…。

 清水のモチベーションも落ちていた事だろう。

 そもそも、八回を清水に託したとして、九回は誰を指名するつもりだったんだか。

 結果は最悪の目が出た。

 清水の背信投球というか、なんか、変化球ばっかりで、しかもそれを読まれている感じでの打たれ方だった。

 真っ直ぐに球威を感じなかったとしても、それを見せ球に使うなどしていればという気はする。

 そして、続いてマウンドに上がった木澤。

 いつも観戦している人なら分かると思うが、スライダー系のカットが甘く入るシーンをしょっちゅう目にしていることだろう。

 自分は中田へのラストボールも甘く入って打たれると思っていた。

 ただ、甘くは入ったが打ちにくい高めに行って抑えられた。

 ツキがあると思ったのだが、細川へも甘く入るという想定が無きかの如く、中村はカットを連投させる。

 ただ、そういう想定は、投げている木澤がしていたようで、痛恨のワイルドピッチで同点。

 ここまでは、まぁ、許そう。

 問題なのは、次の一球だ。

 中村はカットを要求。

 外に構えた時点で、絶対に甘くなるよなと思ったら案の定。

 勝ち越しのタイムリーが産まれたのは必然だったのではなかろうか。

 元々、シュートが持ち味の木澤のカットに拘る理由が分からない。

 持ち味を活かす為に習得した球の筈なんだが…。

 継投と中村のリードで試合を落とす。

 敵はベンチと扇の要にあり!

 そんな試合でありました。